新潟県
くわどりおんせん・くわどりゆったりむら
桑取温泉・くわどり湯ったり村
癒し効果たっぷりの山里の温泉施設
日本海側を走る国道8号線の有間川交差点から10キロほど山を登ると「くわどり湯ったり村」に辿り着きます。途中は長閑な田舎風景が続き、観光とは無縁の世界に思えるのですが、それが故、喧騒とは無縁の静かな環境を楽しむことができます。この温泉施設は平成10年(1998)に掘削された温泉で、比較的新しい温泉です。それにしては「謙信公不識の湯」なんて大それた名前が付けられています。新しいんだからそりゃ上杉謙信が知るわけないじゃんと思われますが、そこをあえてネーミングしたところが凄い発想ですよね。さて、実際に訪れてみると、本当に周囲には何もないところです。そのわりには立派なというか、大きな温泉施設です。宿泊施設をはじめ、レストランや売店、宴会場まで設けられています。広々とした駐車場があるのも、思えば凄いことですよね。今回は秋の初め、まだ紅葉も始まらない中途半端な時期に訪れました。夜間に訪れたのですが、こんな立派な施設にもかかわらず利用客がほとんどいません。もちろんシーズンオフですが、週末なのになんだかもったいないくらいです。これは吉と出るのか凶とでるのかさっそく潜入してみます。館内に入ると、左手にレストラン、正面奥は宿泊施設、そして右側に休憩室と浴場がありました。入った感じ、とてもムードもよくて好印象です。脱衣所は鍵付きの木造ロッカーが並びます。まぁ、それなりにゆったりとした感じでしょうか。洗面台もゆったりとしていました。浴場は内湯と露天風呂があります。内湯はまず手前側に洗い場が並び、そして奥に湯舟が並びます。また、手前側には小さなミストサウナもありました。湯舟は大きくゆったりとしていて、一角には「季節の薬湯」というイベント湯がありました。今回は海洋深層水の湯ということで、ミネラルたっぷりの湯だと説明がありましたが、クリアなブルーの湯は、入浴剤を使用しているようですね。主浴槽はゆったりとしていて、端には寝湯が並んでいました。寝湯は枕の部分が木造なので、しっくりとして落ち着いて浸かることができました。露天風呂は内湯のすぐ外側にあります。湯舟の中にトントントンと足場が設けられていて、湯舟を跨るようにして露天風呂に向かいます。露天は屋根付きの岩風呂となっていました。まぁ、そこそこの広さの湯舟です。露天のスペースは広々としていて、湯舟の他にもリクライニングチェアが並んでいたり、涼んだりできるベンチも用意されています。湯は無色透明でサラサラとしたタイプの大人しい印象の湯です。インパクトが少ない分、刺激の少ない湯なので入りやすいとは思いますが、インパクト重視の人には物足りなさがあるかもしれません。それにしても、雰囲気はいいし、浴場もしっかりとしているし、休憩もできて料金も安い。そんな至れり尽くせりの合格点なのですが、客が少ないのはラッキーだったのか、穴場なのか、どうなんでしょう。とてもいい宿なので、宿泊してもいいかなと思いました。是非、この雰囲気を味わってみてください。
掲載: 2012/09/06
Data
- 所在地:新潟県上越市皆口
- 源泉名:上越市桑取温泉
- 入浴 :2011年10月
- 泉質 :単純温泉(低張性中性低温泉)
- 泉温 :源泉31.2度
- 成分総計:75.8mg/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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