山口県
おおじょうおんせん・こくみんしゅくしゃおおじょう「しおさいのゆ」
大城温泉・国民宿舎大城「潮騒の湯」
笠戸湾を一望するダイナミックな景色に感動
山口県下松市にある笠戸島は、かつては造船で栄え、今はヒラメの養殖で有名な小さな島です。島とはいっても、本土とは大きな橋で繋がっていて、気軽に行き来のできるアクセスのいいところです。自然がいっぱい残っている緑豊かな島で、海水浴場も整備されているなど、観光客にも人気があるようです。島の西側、大城岬にある国民宿舎大城は、絶景を楽しめる温泉浴場があるということで、人気の宿泊施設です。日帰りでの入浴もできるということでさっそく訪れてみました。今回はクリスマスも過ぎ、年の瀬迫った寒い日に訪れました。笠戸島へはクルマで簡単に渡れるのですが、工業地帯を抜けるようにしていくので、最初は戸惑うかもしれません。トラス構造の笠戸大橋はダイナミックな印象で、橋を渡るとワクワクしてきます。国民宿舎は島の三分の一程度のところにありました。坂道を登るようにいきますが、まだ午前中だというのにクルマが続々とやってきます。駐車場も第1から第4まであるようで、駐車場整理のおじさんが何人も立って、誘導をしていました。これから何かイベントがあるのかと思うほどの盛況振りです。建物は高床式倉庫を巨大化したような、下が細くて、上にドカンと大きな建物がのっかっているような、不思議な構造の建物でインパクトがありました。館内に入るとフロントがありますが、浴場は階下にあり、そこに入浴受付があるようです。階下といっても、高台にあるので地下ではなくそこも地上のようでした。シューズロッカーがあり、街中の銭湯のような雰囲気がありますが、意外と小ぢんまりとした印象を受けました。脱衣所は鍵付きの木造ロッカー、そしてズラッと並んだ綺麗な洗面台がありますが、やはり小ぢんまりとした印象です。今回は年の瀬ということで特別に賑わっているのですかね。けっこうな繁盛振りで、ごったがえしたような感じです。浴室はタイル張りのオーソドックスなスタイルです。外側に大きな窓と湯舟があります。寒い日だったので浴室内は湯気で真っ白ですが、ガラス窓からの眺めはなかなかのものです。笠戸湾を挟んで対岸には太華山のある半島が見えます。天気も良かったので、青い海に青い空、穏やかな湾内を往来する船などがとても優雅に見えます。すぐ脇には露天風呂もあります。こちらはゴツゴツとしたゴロタ石を配置したような岩風呂です。こちらはガラスがないので、冷たい風がモロにあたりとても寒いですが、その分、開放感はばっちりです。寒いのを通り越して、清々しい感じさえもありました。冬場以外の季節なら、もっと過ごしやすいことでしょう。お湯は無色透明ながらも塩分を含むようで、ちょっとした塩味を感じました。そのせいか、寒いけどポカポカとした感覚があり、ゆったりと湯を楽しめます。また、その景色を存分に楽しめるようにと、内湯の外側にはベンチもありますが、さすがに寒くて座ってはいられませんでしたね。景色の良さはさすがだなぁと思いました。ちょっと混雑しすぎで落ち着かなかったのが残念でしたが、シーズンオフにまた訪れてみたいと思いました。
掲載: 2012/12/05
Data
- 所在地:山口県下松市笠戸島
- 源泉名:笠戸島大城温泉
- 入浴 :2011年12月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物冷鉱泉
- 泉温 :源泉24.4度
- PH :8.2
- 蒸発残留物:15.48g/kg
- ラドン含有量:23.5x10-10(Ci/kg)
- 形態 :国民宿舎の浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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