青森県
ぬるかわおんせん・ぬるかわさんそう
温川温泉・温川山荘
木漏れ日の露天風呂でゆったり安らぐ
十和田湖の北西側、国道102号線沿いに温川温泉の温川山荘があります。十和田湖方面からだと滝ノ沢展望台を過ぎて、クネクネとした山道を抜けた先にあります。ちょうどバス停もあり、道端の駐車スペースも広いので、すぐにわかります。道路の脇には川が流れているのですが、その川に架かる吊り橋を渡って宿に向かいます。吊り橋はけっこう大きなドッシリとしたタイプですが、わりと揺れます。慣れていない人にはスリリングに感じるかもしれません。宿には男女別の内湯と、混浴の露天風呂があります。内湯と露天風呂はそれぞれ場所が違うので、着替えてから移動します。まずは内湯に入ることにします。内湯は館内の廊下の奥にありました。脱衣所はやや狭い感じですが、浴室は中規模程度でゆったりとしています。湯舟は大きなものがひとつありますが、シンプルながらもとても雰囲気のいい内湯です。まず床も湯舟も木造なのですが、そのデザインも一風変わっています。湯舟は半円のような形をしていて、そこから放射線状に床板が洗い場まで続いています。湯舟の底も木の板なので、湯舟全体がとても柔らかい印象がありました。また、ガラス窓は大きく、森の木々の木漏れ日がやさしく浴場に射し込んできます。派手な演出はないものの、とても落ち着いた安らぎを与えてくれる浴室です。湯は少し熱めながらもサッパリとした熱さです。とってもクリアな無色透明の湯で、サラッとした柔らかい印象の湯です。ほんのちょっと鉱物のような臭いもありました。続いて露天風呂に向かいます。露天風呂は玄関脇の扉から外に出たところにあります。玄関から専用のサンダルに履き替えて向かいます。木製の階段を降りたところに、脱衣小屋があり、男女別にわかれています。ところが湯舟は混浴になっているので、着替えだけが男女別のようです。湯舟はとても大きなものが正面にひとつ、そして脱衣所の陰に小さなものがひとつあります。しっかりと整備された湯舟ですが、森の木々に囲まれて野趣満点です。無色透明の湯なので、混浴だとけっこう勇気が必要かもしれませんが、それなりに大きい湯舟なので人が多くなければそんなに構える必要もないでしょう。湯は奥の方のパイプから注がれています。パイプは3つあり、ひとつは冷たい水、あと二本は熱い湯でしたが、そのうち一本は黄色い湯の華も見えました。味見をしてみようと思いましたが、かなり熱くて手ではすくえなかったので断念しました。それにしても本当に静かです。夏休みに訪れたのですが、他に客はいなくてずっと貸切でした。トロトロと流れ出る湯を楽しみながら、のんびりとロケーションを楽しませていだたきました。
掲載: 2013/04/14
Data
- 所在地:青森県平川市切明津根川森
- 源泉名:温川山荘温泉(第1源泉、第2源泉、第3源泉混合泉)
- 入浴 :2012年8月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
- 泉温 :源泉70度
- 湧出量:毎分57リットル
- PH :7.2
- 蒸発残留物:1.381g/kg
- 形態 :温泉旅館 (内湯)男女別、(露天)混浴
- 効能 :動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆
- 野趣度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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