高知県
とささがおんせん・こぶしのさと
土佐佐賀温泉・こぶしのさと
五つの指で優しく包む、こぶしのおもてなし
高知県幡多郡黒潮町、国道56号線沿いにポツンと佇む「こぶしの里」は、山間の静かな時間を優雅に楽しめる温泉旅館です。モダンで雰囲気のいい旅館で、レストランも併設しているので、ドライブの途中で食事をすることもできます。しかも日帰りで温泉も入浴することができるありがたい施設です。以前は違う名称の施設だったのですが、オーナーが変わったのでしょうか、リニューアルして営業再開したようです。ところでこの「こぶし」ですが、あの「拳」です。五つの指で優しく包むこと、その指とは温泉、食事、宿泊、自然、そして地元の人々だそうです。「拳」のイメージも捉え方次第ですね。さて、さっそく温泉を利用してみたいと思います。館内に入るとすぐにフロントがあります。このフロントで受付をすると下足箱のキーを手渡されます。そしてすぐ右側の通路を進むように案内されました。下足箱のキーを貸し出すことで、利用状況を確認しているのですかね。奥へと進むと浴場の入口があります。廊下の手前側にはマッサージ器などもあり、また、飲料水の自動販売機もあるので、ちょっとした休憩ぐらいなら可能です。浴場は手前が男湯で奥が女湯となっていました。館内はリニューアル時に改装したのでしょう、とても綺麗で新しさを感じます。脱衣所はコイン返却式のロッカーが並びます。洗面台も綺麗でさっぱりとしています。飲料水なども用意されています。浴室は御影石を基調としたスタイリッシュな印象です。内側の奥には高温サウナと水風呂、そして中間にはボディソープ、シャンプー、リンスの用意された洗い場、そして外側の窓際にゆったりとした湯舟がありました。湯舟は無色透明の湯があります。うっすらと濁っているような気もするようなしないような感じです。さっそく体を流して湯舟に浸かりますが、これがまた入ると同時にツルツルっとするとても滑らかな印象の湯です。非常に肌触りがよくて、思わず溜息がでるほどです。けっこう個性的な湯なのですね。すぐ脇には露天風呂もあります。こちらは石垣で囲われた円形の湯舟で、屋根もついています。まるで井戸のようなつくりですね。ゴツゴツとした岩に囲まれ、とてもいい雰囲気です。囲いがあるので景色は眺められませんが、山間の長閑な雰囲気を味わうことができました。それにしてもこの静かさはたまらないですね。露天でもゆっくりと過ごすことが出来ます。宿の人はとても丁寧で愛想も良く、また清掃も手入れも行き届いていて、とても気持ちよく利用することができました。とても洒落た雰囲気があるので、宿泊してのんびりと過ごして、優雅なひとときを味わうのもいいでしょう。
掲載: 2013/12/04
Data
- 所在地:高知県幡多郡黒潮町拳ノ川
- 源泉名:ニュー佐賀温泉
- 入浴 :2013年1月
- 泉質 :アルカリ性単純硫黄冷鉱泉
- 泉温 :源泉21.5度
- 湧出量:毎分5.2リットル
- PH :9.7
- 蒸発残留物:0.306g/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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