香川県
たかまつくれーたのゆ・てんねんおんせんきらら
高松クレータの湯・天然温泉きらら
高松クレーターからの贈り物
香川県の高松市は平野部にはなっていますが、実は地下に直径4キロほどのお椀型をした窪みがあり、「高松クレーター」と呼ばれています。ところがこの成因がはっきりしていなく、「隕石の衝突説」と「火山のカルデラ跡説」とで、論争を繰り返しているのだそうです。そんなロマンあふれる高松クレーターですが、その地下300メートルから湧き出すメタけい酸の源泉を利用した温泉施設が高松クレーターの湯「きらら」です。きららのネーミングは隕石をイメージしたもののようです。とても大きな温泉施設で、日帰り温泉施設なのかと思いきや、宿泊施設も用意されているようで、遍路などにも利用できる施設となっていました。館内に入るとゆったりとしたロビーがあり、そして正面に受付があります。畳の休憩室や吹き抜けのレストランもあり、とてもゆとりを感じる雰囲気がありました。自動券売機で入浴券を購入して、受け付けをすると脱衣所のロッカーキーが手渡されるシステムとなっています。脱衣所は縦長のスチールロッカーが無機質に並んでいました。脱衣所の半分はロッカーエリアですが、半分は座椅子などの並ぶ休憩エリアとなっています。こちらも広々としていて、テレビもあるのでのんびりと湯上りにくつろぐこともできますね。浴場に入ると、手前右側にはボディソープ、リンスインシャンプーの用意された洗い場のエリアとなっていて、たくさん用意されています。そして左側にはいくつもの湯舟が並んでいます。まずは寝ながらジェットバス、そして体を包み込むローリングバスがあり、続いて背後に湯の滝が流れる電気風呂がありました。その隣にはリラックスバスがあります。電気風呂のところが少し深めになっているようです。さらに奥にはゆったりとした主浴槽があります。全体的に御影石を基調としたオーソドックスなスタイルですが、ところどころに平たい大きな腰掛用の岩が配置されていました。主浴槽の前には高温サウナと塩サウナが並んでいます。露天風呂はゆったりとした庭園風の装いで、その中に岩風呂とつぼ風呂がありました。岩風呂には大きな屋根もついています。つぼ風呂は2つ並んでいますが、どちらもぬる目で、ついついうたた寝してしまいたくなるほど安らかな気持ちで浸かることができました。街中ということもあり、高い壁で囲まれているので景色などは眺めることができませんが、スペースはわりとゆったりとしているので、のんびりと過ごすことができました。そして気になる湯ですが、無色透明でほとんど癖のない、あまり印象のない湯です。いわれなければ温泉とはわからないような湯ですが、設備が充実しているので入浴施設として人気があるのでしょう。近隣の方々の銭湯のような、地元志向の温泉施設のようですね。
掲載: 2014/02/01
Data
- 所在地:香川県高松市一宮町
- 源泉名:高松クレーターの湯2号泉
- 入浴 :2013年1月
- 泉質 :単純二酸化炭素冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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