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新潟県

おおゆおんせん・せっかのゆ

大湯温泉・雪華の湯

長い歴史の重みを味わう、地元用の共同湯
小出市街地からクルマで20分ほど、国道352号線を奥只見方面に向かっていくと、大湯温泉街に辿り着きます。国道沿いにはいくつかの温泉が点在していますが、温泉街を形成しているのはこの大湯温泉くらいであとは小さな温泉地です。大湯温泉の歴史は古く、養老二年(718)に行基という僧が開湯したと伝えられているそうです。山間の静かな環境にありますが、現在ではいくつもの温泉旅館が建ち並んで、とても活気付いたところです。温泉街の中には「雪華の湯」という共同浴場があります。けっこう立派な建物の施設ですが、一般の方は入浴が出来なく、地元専用の施設となっています。気軽に立ち寄るような施設ではありませんが、大湯温泉に宿泊している方は、その宿泊先で温泉利用の手形を入手することができます。その手形を持っていれば、利用することが出来ますが、一部時間帯は地元民専用となりますので、事前に確認しておいた方がいいかもしれません。今回は宿泊先で手に入れておいた手形を持って、さっそく共同湯に向かってみました。建物は木造のしっかりとした建物です。まだ新しいのか、シンプルで素朴なスタイルながらも古臭さはまったく感じません。中に入るとそこは玄関になっています。中はわりと広いようで、地方の公民館のような雰囲気がありました。手前側には休憩室もあります。また、廊下の奥に男女別に浴室入口がありました。施設には管理人が常駐しているわけではないようで、無人でした。脱衣所には不要になった手形はここに入れてくださいと書かれた棚があったので、入浴が終わったら手形はそこにいれておくようです。とりあえず入っている間は見えるように手形を脱衣と一緒に置いておくのがよさそうです。脱衣所内は小ぢんまりとしていて、とてもシンプルなスタイルです。外観とおなじく民芸調の木造なので、とてもシックな印象を受けました。ガラス戸を開けるとすぐに浴室です。建物はそこそこの大きさがあるように思えましたが、やはり小ぢんまりとした施設のようです。浴室は洗い場が4つで、そのひとつだけにシャワーがついていて、あとは湯水のカランだけです。ボディソープや石鹸類は用意されていないので、各自で持ち込むスタイルです。湯舟は大小2つに区切られたものがあります。小さい方が熱く、大きい方がぬる目の設定になっているようです。源泉の投入量によって温度調整しているのでしょう。小さい方に大量に湯が注がれていました。注がれた湯は掛け流しになっているようで、その間湯舟から溢れています。湯舟が小さいので、体を沈めるとドバーッと大量に溢れ出るのは、贅沢なものです。無色透明のサラッとした湯で、キメ細かいというか、とても優しい感触の湯です。まず大きい方の湯舟に入ったのですが、わりと熱めの湯です。小さい方は熱すぎて入れなくぐらいに感じました。浴室の外側はガラス窓があり、その先にちょっとしたスペースがあったので、露天風呂でもあるのかと思ったのですが、外を覗いてみると砂利の敷かれたスペースがあるだけでした。石組みなどもあるので、もともと露天風呂もつくる設計だったのかもしれませんね。そのスペースのを取り囲むように板の高い壁があるので、景色は全く見えません。なので、かなり閉塞感のある施設ですが、むしろ共同湯らしくて風情を感じました。シンプルな施設ながらもしっかりとした造りで、とても感じのいいところです。地元の方々の交流の場として活用されている施設なので、観光って感じではありません。感謝と謙虚な気持ちをもって、利用させていただきましょう。
掲載: 2014/06/18
Data
  1. 所在地:新潟県魚沼市大湯温泉
  2. 源泉名:「大湯1号」「大湯3号」混合泉
  3. 入浴 :2013年1月
  4. 泉質 :単純温泉
  5. 泉温 :源泉47.0度
  6. PH :8.4
  7. 蒸発残留物:401.5mg/kg
  8. 形態 :共同浴場 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆
  14. 地元度:☆☆☆☆
  15. 素朴度:☆☆☆☆
  16. 景色 :☆
  17. 総合評価:☆☆☆