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三重県

あごおんせん・しゃかはくあきのゆ

阿児温泉・シャカ白亜紀の湯

踊る鉄板焼きと中世代白亜紀からの贈り物
志摩市の市後浜に面した海岸沿いに建つペンション「シャカペンション」にある温泉が阿児温泉白亜紀の湯です。海水浴場としても人気のある海岸、しかもその目の前にあるので、夏場は大変な賑わいを見せる人気のペンションです。しかも、このペンションは「見せる鉄板焼」として、アクションをしながらステーキを焼くというアトラクション的なレストランとしても知られているそうで、年間を通じていつも活気づいているそうです。実は以前、真夏の真っ盛りに入浴しようと訪れたことがあったのですが、午前中の早い時間にもかかわらず、たくさんの人で埋め尽くされた海岸に圧倒されて、引き返したことがありました。今回はシーズンオフの3月中旬、ひっそりと佇む静かなシーズンにリトライしてみました。場所はちょっとわかりづらいので、ナビがあると便利でしょう。海岸までくればすぐ目の前にあるのですぐにわかります。見たまんまペンションという感じの建物です。駐車場は建物の奥にあるということで、細い路地を入って奥まで行くと、これがまたとても広い駐車場があってびっくりしました。さらに何か視線を感じるのでそちらの方向をみると、なんとラクダがじっとこっちを見ているのです。ラクダ以外にもいろんな動物がいるらしいですが、アクション鉄板焼だけでも十分に個性的なのに、何だか怪しい雰囲気になってきました。とりあえず館内に入るも、シーズンオフなんてこんなもの、なかなか人が出てきません。日帰り入浴が可能なのは、玄関前にある貼紙があるので確実なはず。ようやく従業員を捕まえて、入浴料を払って浴場に辿り着きました。小さな宿ですが、浴場はしっかりと男女別に用意されています。また、日替わりなのか、定期的に男女は入れ替わっているようです。いたってシンプルな小規模の浴場って感じでした。さっそく浴室に入りますが、小さなペンションなので浴場の規模も小さいです。小さいといっても湯舟の大きさはゆったりサイズです。ただ内湯のみで露天風呂はありません。ところが、海岸側に向いたガラス窓はとても大きくて、露天風呂のように開放的で明るい雰囲気がありました。湯舟に浸かりながら目の前の海岸を見渡せるのです。この時季はさすがに海岸には誰もいなかったので、「ダイナミックないい景色だなぁ」なんて暢気(のんき)に思っていましたが、真夏のシーズン中は人で埋め尽くされた海岸を見渡しながらの入浴になるのですね。ガラス窓には特殊なフィルムが貼られているので、向こう側から覗かれることはなさそうですが、なんか気恥ずかしくなりますね。さてさて肝心の温泉ですが、驚くほどヌルヌル感のある個性的な湯です。恐らく循環加熱されているのでしょうが、この浴感はかなりインパクトがありました。また、循環のせいなのか温泉の成分によるものか不明ですが、湯舟に浸かっていると細かな気泡がたくさんまとわり着いてきます。ヌルヌル感との相乗効果ですごく気持ちが良かったです。ちなみに湯舟の湯口のところには大きなアンモナイトの化石が使われていました。ワンポイントですが、なんだかこれだけでも古代の地層から湧き出る温泉の十分な演出ですね。中世代白亜紀の地層群から湧き出した温泉ということの演出なのでしょう。個性的でインパクトのある温泉に感動いたしました。
掲載: 2014/07/17
Data
  1. 所在地:三重県志摩市阿児町志島
  2. 入浴 :2013年3月
  3. 泉質 :ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
  4. 泉温 :源泉20.7度
  5. 湧出量:毎分36リットル
  6. 掘削深度:363メートル
  7. PH :8.4
  8. 蒸発残留物:1.05g/kg
  9. 形態 :ペンション 男女別
  10. 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、神経痛、筋肉痛など
  11. 露天風呂:なし
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆
  15. 穴場度:☆☆☆
  16. 異色度:☆☆☆
  17. 景色 :☆☆☆☆
  18. 総合評価:☆☆☆