奈良県
どろがわおんせん・どろがわおんせんせんたー
洞川温泉・洞川温泉センター
洞川観光の締めくくりは温泉入浴できまり
洞川温泉は紀伊半島のほぼど真ん中、奈良県吉野郡天川村洞川にある温泉地です。洞川と書いて「どろかわ」と読む、難読地名のひとつです。日本百名山のひとつ大峯山の登山口として、人気のあるとても山深い場所にあります。もともとは女人禁制の修験の山だったこともあり、歴史ある宿場町として栄えたそうです。温泉の開発は意外と最近で、昭和55年(1980)にボーリングで掘り当てたものだそうです。国道からクネクネと坂道を登ってしばらくすると温泉街が見えてきます。その手前側に大きな駐車場とともにあるのが日帰り温泉施設の「洞川温泉センター」です。大きな駐車場といってもこちらは時間制の有料駐車場です。けっこう辺鄙な山の中にも関わらず、有料駐車場があるのは不自然な気がしますが、夏のシーズンともなると川遊びなど行楽客で賑わう場所のようです。この駐車場ですが、温泉施設を利用の際には1時間無料となるようです。1時間なんてあっという間に過ぎちゃうので、いくら入浴だけといっても短すぎのような気がします。駐車料金が一時間分無料になると思っていればいいかもしれませんね。そんなこともあってか、温泉施設は駐車場の規模に比べるとかなり小さなものです。館内に入ると自動券売機があるので、入浴料金を払って受付をします。すぐ目の前に男女別に浴場入口がありました。脱衣所内には鍵付きの木造簡易ロッカーが並んでいます。貴重品はロビー前の貴重品用ロッカーを利用するように書かれていました。浴室に入ると、こちらは手前側に洗い場が並び、その先にゆったりとした大きな湯舟がひとつありました。湯舟は半分ぐらいがジェットバスになっています。さっそく体を流して湯に浸かります。無色透明の湯で、微妙にツルッとする程度で、あまり個性は感じません。循環されているのでしょう、湯舟からは外側には溢れていません。また、消毒臭がそれなりにするのも、寂しい気がします。浴室は外側が大きなガラス窓になっていて、そのすぐ外側に縁側があるのがわかりました。さっそく外に出ると、内湯をグルッと取り囲むように縁側があり、一部に腰掛もありました。いかにも洞川らしい演出です。涼みながらゆっくりと寛げそうですね。縁側の脇には屋根のついた岩風呂もありました。深く掘り下げたような湯舟で、湯舟に浸かるとなんだかちょっとだけ閉塞感のある露天です。集落の中にある浴場ということで、まわりには高い壁があって景色を楽しむことはできませんが、周辺の山々ぐらいならみることができました。歴史ある温泉地というわけでもなく、特徴の薄い温泉とあって、温泉を目的に行くようなところではありませんが、登山や行楽のプラスαとして立ち寄るならちょうどいい施設でしょう。
掲載: 2014/07/23
Data
- 所在地:奈良県吉野郡天川村洞川
- 源泉名:新泉
- 入浴 :2013年3月
- 泉質 :単純温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉)
- 泉温 :源泉30.7度
- 成分総計:0.439g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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