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群馬県

かんらおんせん・かんらまちそうごうふくしせんたー

甘楽温泉・甘楽町総合福祉センターかんらの湯

スポーツ、文化、温泉、地域住民の憩いの場
群馬県南部にある甘楽郡甘楽町、のどかな田園風景の広がる静かなところです。上信越自動車道があるので、都心からのアクセスも便利なところにありますが、史跡やゴルフ場などは多いものの、目立った観光施設があるわけでもないので、そんなに観光地という印象はないようなところです。ゴルフ好きの人にとってはゴルフの町という印象でしょうか。かんらの湯は、街外れの総合運動公園内にある日帰り温泉施設で、地域の方々の福祉施設として親しまれているところです。実はここには以前に二度ほど訪れているのですが、入浴は今回が初めてです。というのも、最初は何かのイベントと重なったのか、とても混雑していて諦め、2回目に訪れたときにはポンプの故障だったのか、温泉ではなく水道水(井戸水?)での営業でした。どうも相性が悪くてなかなかタイミングの合わない温泉施設でしたが、今回ようやく入浴することができました。施設は運動公園の中にあるということで、大きな施設が並んだ一角に建物があります。けっこう大きな建物で、駐車場も玄関前の駐車禁止スペースまで埋まるほどの人気ぶりです。といっても駐車場は広く、まだまだいっぱい空いているのに、何故だか玄関前の駐車禁止スペースにどんどんクルマが停まっていきます。無法地帯といったら大袈裟かもしれませんが、田舎町なのであまりそういった感覚がないのかもしれませんね。館内に入ると、間取りの広いゆったりとした雰囲気で、いかにも公共施設という印象を受けます。受付を済ませると、「浴場はそこの手前の角を曲がったところにあります」とわざわざ説明されました。とても丁寧な対応だなぁと感心しながら奥へと進むと、そこは広々とした休憩所です。「ん?浴場はどこだ?」ともう一度まわりを見渡すと、手前の角を曲がったところの奥にありました。先ほどわざわざ案内したのは、わかりづらいからだったのですね。確かに見ればすぐにわかるのですが、動線的にわかりづらいのでしょう。脱衣所はゆったり、そして浴室はもっとゆったり広々とした内湯となっていました。手前に洗い場、そして奥にはゆったりとした大きな湯舟がありますが、浴室の中央にも六角形の湯舟がポツン、奥にも寝湯がポツンとあります。空間を贅沢に利用したというか、だだっ広いような印象を受けました。外壁が大きなガラス窓になっているので、明るくて内湯ながらも開放的な気分になれます。主浴槽はスロープもついていて、バリアフリーを意識したようなつくりになっていました。また、主浴槽は左右二つに区切られているのですが、その中間にある湯口のところには鬼瓦が使われていました。鬼瓦と言えば群馬県藤岡市が全国的に有名ですね。地域の特産品ということでロビーのところにも飾られていました。一方、肝心の湯は無色透明でとても柔らかな印象のある湯です。気だるさを感じるような温まりのとてもいい湯で、浴後もしばらくポカポカと続くいい湯でした。奥にある寝湯は底に木の板がスノコ状に敷かれています。こちらもまた寝心地がいいですね。内湯はとても広いですが、露天はとても小ぢんまりとした岩風呂です。小ぢんまりといっても、そこそこの広さはあり、また周囲が林になっているので、清々しさのある爽やかな露天でした。わりと地味な存在のような施設でしたが、人気の高さからもわかるとおり、底力を感じさせる温泉でした。
掲載: 2014/08/20
Data
  1. 所在地:群馬県甘楽郡甘楽町小幡
  2. 入浴 :2013年4月
  3. 泉質 :ナトリウム−塩化物強塩冷鉱泉
  4. 泉温 :源泉16.8度
  5. PH :6.6
  6. 蒸発残留物:22.66g/kg
  7. 形態 :福祉センター 男女別
  8. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  9. 露天風呂:あり
  10. 開放度:☆☆☆
  11. 清潔度:☆☆☆
  12. 気軽度:☆☆☆
  13. 地元度:☆☆☆☆
  14. 人気度:☆☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆