新潟県
くろひめおんせん・あすてぃくろひめ
黒姫温泉・アスティくろひめ
展望浴場から眺める広大なパノラマ景色
北信五岳のひとつ黒姫山の裾野に広がる黒姫高原は、冬はスノーリゾート、夏は避暑地として人気のある高原リゾートです。アスティくろひめは、長野県のJAが運営する宿泊施設で、公共の宿として人気があるようです。今回は6月のはじめ、清々しい気候の中、立ち寄りで訪れました。上信越道の信濃町インターからはクルマで10分ほど、山を登るように上り坂をあがっていくと黒姫高原に到着します。スキーシーズンはとっくに終わっていて、落ち着きを取り戻した頃かなと思っていたのですが、この時期は芝桜が有名なようでたくさんの人で賑わっていました。ゲレンデだった斜面には15万株ほどの芝桜が満開で、山肌が鮮やかな濃いピンクで彩られてとても綺麗でした。アスティくろひめはそこから少し離れた高台に建つ大きなホテルです。脇道にそれるようにして山を登ると三角屋根のとても立派な建物が見えてきました。高台に建つので、ちょうど目の前に黒姫山、そしてその中腹に広がる芝桜がとても見事に眺めることができました。少し遠めにはなりますが、一望できるのですごく気持ちのいい眺めです。山の上にある宿ですが、ここまでバスが通っているようで、マイカー以外のアクセスも便利なようです。売店やレストランも充実、そして入浴も受け付けてくれているので、そこそこ客が来ているようです。浴場は3階にありました。エレベータで3階にあがると、すぐに休憩ロビーがあり、その両サイドに男女別に浴場の入口があります。また、その手前側には診療所というものがありました。何で宿泊施設内に診療所があるのか不思議に思い説明を読んでみると、健康診断や健康カウンセリングを宿泊者は無料で受けられるのだそうです。「診療所のある公共のお宿」なんてわざわざ謳っているほどでした。医療行為はできないようですが、なかなか面白いサービスですね。浴場はタイル張りの比較的オーソドックスなスタイルですが、けっこう広めでゆったりとしています。手前側と脇の壁側に洗い場が並び、正面に大きな湯舟があるのですが、その先が大きなガラス窓になっています。ガラス越しには黒姫山や芝桜など、駐車場から見えた雄大な景色が広がっています。こちらは建物の3階にあるので、さらに見晴らしがよく、とても優雅な気分で景色を楽しめます。ところが、外からも丸見えなので窓際で立ち上がるときは注意しましょう。湯は無色透明であまり特徴のないような湯です。もともと鉱泉ということで、沸かして利用しているようです。もう少し特徴のある湯だといいんですが、その分だけ景色がいいので救われていますね。浴室にはサウナもありますが、こちらも外側に設置されているので、窓から景色を見ることもできます。冬は一面の銀世界を眺めながら汗を流すこともできますね。設備の整った浴場ということで、快適に利用できます。ハイキングや散策ついでに汗を流すのもいいでしょう。
掲載: 2014/09/24
Data
- 所在地:長野県上水内郡信濃町野尻
- 源泉名:黒姫鉱泉
- 入浴 :2013年6月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
- 泉温 :源泉14.5度
- 湧出量:毎分75.2リットル
- PH :5.9
- 蒸発残留物:1192mg/kg
- 形態 :JA共済の宿 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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