北海道
ばんせいおんせん
晩成温泉
珍しいヨードの湯と目の前に広がる太平洋!
北海道広尾郡大樹町の海岸沿い、生花苗沼の近くにある温泉が晩成温泉です。ここは全国的にも珍しいヨードを多く含む温泉だそうで、泉質が自慢の温泉施設ですが、それだけでなくロケーションや景色も楽しめる観光客に注目の温泉施設なのです。前々からずっと気になってはいたものの、ちょっと場所が場所なだけになかなか行けないでいたのですが、ようやく念願かなって行ってきました。ここは海岸沿いにあるので昼間なら広大な水平線を眺めながらの入浴となるところですが、今回は夜間に訪れたので付近はまっくらです。付近どころか道中、ほんと何もないところで、延々と続く真っ暗な道には驚きました。でも、やはりその人気は高いようで、平日にもかかわらず大勢の人で賑わっていました。施設はやや鄙びた雰囲気はあるものの、けっして古びているというほどでもありません。館内に入ると自動券売機とフロントがあり、受付をするとハンドタオルとバスタオルを手渡されました。なかなかサービスも良さそうです。浴室は横の廊下を奥へと進んだ先にあります。脱衣所は簡素な棚にカゴが並んでいます。脇には小物の貴重品ボックスもあるので、財布類はそちらに預けておくといいでしょう。浴室はそんなに広くもありませんが、けっして狭くもありません。手前側に掛かり湯、そして中央に小さめの湯舟があり、回り込むようにして奥に洗い場、窓際には主浴槽、そして手前左側にはサウナと水風呂、ジェットバスがありました。とてもバラエティに湯舟が揃っていて、ローカルな温泉センターといった感じですかね。夜間だったせいもありますが、浴室は全体的に何だか暗いような感じがします。それというのも、湯舟の湯がけっこう濃い色をしているのです。濃い色というか、濁った紅茶のような色をしていました。これがヨードを多く含む湯ということでしょうね。さっそく体を流して湯舟に浸かりますが、これがまた皮膚の表面にヌメリを感じるほどツルツル、スベスベの湯なのです。また、舐めると海水のようにしょっぱくて、とてもインパクトの大きい湯でした。ちなみに窓際の湯舟はなかなか適温の湯で、中央にある湯舟は少し熱めの湯となっていました。けっこうすぐにのぼせてきてしまうので、露天にでも出てみようかと外に出てみることにしました。ところが、なんとそこには湯舟はなくベランダのような涼み処となっているのでした。夜間なので、海は真っ暗で何も見えませんでしたが、すぐそこに海が迫っているのだろうなと波の音で感じました。浴後もツルツル感とポカポカ感が続いているので、本当にすばらしい温泉力を持っているなぁと感じました。ちなみにこの施設には食堂もあって、ローカルな食材にこだわったメニューも豊富です。食事もしながらゆっくりと過ごしたい温泉施設です。
掲載: 2014/10/14
Data
- 所在地:北海道広尾郡大樹町晩成
- 入浴 :2013年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物冷鉱泉(高張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)
- 泉温 :源泉18.0度
- 湧出量:毎分310リットル
- PH :7.8
- 蒸発残留物:9.600g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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