北海道
だいせつこうげんおんせん・だいせつこうげんさんそう
大雪高原温泉・大雪高原山荘
一年が123日の宿で、大自然と大地の恵みを存分に楽しむ
大雪高原温泉は、北海道のほぼ中央、大雪山の登山の拠点として人気のある山の中の温泉です。冬になると雪に覆われてしまうため、年間の営業可能日数は123日間しかないそうです。そんな大自然に囲まれた温泉宿に行ってきました。国道273号線から脇道に入り、延々と砂利道をはしり続けます。国道からの脇道はカーブのところなので目印にはなりますが、ほんとに小さな看板があるだけでついつい見過ごしてしまいそうなところにありました。途中で分かれ道もあるのですが、案内もあるし道なりですので、そこから迷うことはありません。10キロほど山に入ったところで急に視界が開け、ゆったりとした駐車場が見えてきます。さすが夏のシーズン中ということで沢山のクルマが停まっています。そしてその奥には大きな三角屋根の宿が見えます。宿はそんなに混雑した様子はないので、駐車場のクルマは登山客のものでしょう。ここから高原沼めぐりや緑岳登山などが楽しめるようです。ここからでも周囲の山々には万年雪があったり大自然を楽しむ最高のロケーションにあります。さて、入浴の方ですが、こちらは館内に入ると入浴の自動券売機があり、とても気軽に入浴することができます。登山やハイキング帰りには温泉で疲れを癒したいものですからね。浴室は館内右奥へと進んだ廊下の先にあります。右側が女湯、左側が男湯になっていましたが、定期的に男女が入れ替わるようです。脱衣場は脱衣棚とカゴ、そしてコインロッカーがありました。山小屋といってもこの宿はとても綺麗で立派な建物なので、浴場もしっかりとしていて鄙びなどはまったくありません。浴室に入ると、手前側に洗い場、そして奥に湯舟があります。湯舟の中央には熊の頭を模した木造の湯口があり、源泉を掛け流しで楽しめます。けっこう大きな熊の顔なので、とてもインパクトのある湯口です。湯は青白く白濁していて、プンプンと酸っぱいような酸性泉の匂いがします。さっそく浸かってみましたが、思っていたよりも刺激がなく、とてもサラッとした軽い感じの湯でした。暑い時季は加水しているようで、少しぬるめでしたが、その分だけ長湯を楽しめました。外には露天風呂もあります。露天に出ると大きな岩風呂がありました。周囲を木製の塀に囲まれてはいるものの、周囲の山々や青い空が眺められ、優雅にのんびりと温泉を楽しむことができました。季節柄、夏は虻なども多いですが、標高が高いせいかそんなにうるさいほどはいないように感じます。おかげでゆっくりと露天も楽しむことができました。浴後は休憩広間を利用することもできます。マンガ本なども多く用意されていて、まったりと過ごすことができます。温泉目的で訪れるのも十分にありな施設です。大自然と大地の恵を楽しめる温泉宿でした。
掲載: 2014/10/20
Data
- 所在地:北海道上川郡上川町
- 源泉名:高原温泉 A・B 混合泉
- 入浴 :2013年8月
- 泉質 :単純酸性泉
- 泉温 :源泉71.2度
- PH :2.7
- 蒸発残留物:0.315g/kg
- 形態 :山荘 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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