岩手県
ゆもとおんせん・こがんこうえんあしゆ
湯本温泉・湖岸公園足湯
町の散策ついでに足湯でゆったり
岩手県西和賀町にある湯田の湯本温泉は、田舎町の小さな温泉地です。温泉地としての歴史は古く、開湯は万治元年(1658年)と言われているようです。今でもいくつもの温泉宿が点在し、派手さはなく少し地味な印象はあるものの立派な温泉街を形成しています。その温泉街の端の方、駐車場脇に足湯があります。駐車場といっても湖岸公園という公園の一部のようです。湖岸公園などとはいいながらも、湖というよりは川のようなものです。足湯施設は1メートル×3メートルぐらいの長方形の湯舟で10名ほどは入れるかな、そこそこゆったりとしたものです。さらにしっかりとした屋根もついているので、雨や雪でも問題なく利用できそうです。石畳の湯舟なのですが、腰をかける部分はスノコ状の板が敷かれています。湯舟の中央には手すりのようなものがあるので、立ちながら入るときに掴まるためのものでしょうかね。歩行浴に使えるほど大きいわけでもありません。少し熱めのなかなかいい温度で、ほっこりと寛ぐことができます。ところがお湯がどこから出ているのかよくわかりません。湯舟の底に丸い切れ込みがあって、その隙間から熱湯が出ているようです。湯舟の湯は適温なのですが、そこから出ている湯はとても熱いので注意が必要です。思わず「アチィ」と声を出してしまいました。湖岸にある足湯なので、さぞかし眺めのいいロケーションなんだろうと思いきや、透明の波板で囲われているので川の景色を楽しむことはできません。完全に壁になっているわけではなく、上の方は空いているので、風通しもよく周辺の景色は見ることができます。しかし川面は見えません。それというのも川は少し深めの渓谷になっていて、見下ろさないと見えないからです。これじゃあ何のためにここにあるのかよくわかりません。せっかくのロケーションにあるのだから、設置の仕方次第でどうにかなるのではないかと思うのですがどうでしょう。もう少し谷間側にずらして、景色を眺めるように外側を向けばそれだけで十分なような気がします。話題性もあっていいと思うのに、何だかもったいない気がしました。しかしながら、温泉街の散策の途中で利用するにはちょうどいいところにあります。利用時間は6時〜10時と書いてあったのですが、夜間は湯を抜くのでしょうか? 防犯上の理由もあるでしょうから、夜中に騒がれないためには仕方ないかもしれませんね。マナーを守って楽しく利用しましょう。
掲載: 2014/10/31
Data
- 所在地:岩手県和賀郡西和賀町湯本温泉
- 源泉名:湯本温泉(第6号泉)
- 入浴 :2013年8月
- 泉質 :ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉
- 泉温 :源泉91.0度
- 湧出量:毎分550リットル
- PH :7.9
- 蒸発残留物:1.954g/kg
- ラドン含有量:0.527×10-10キュリー・ラドン/kg
- 形態 :足湯施設 混浴
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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