千葉県
なかはらこうせん・みさきぺんしょん がじゅまる
中原鉱泉・岬ペンション ガジュマル
つるつるとしたコーヒー色の湯に浸かる
延々と60km以上も砂浜が続く九十九里浜、その南端の岬町にある岬ペンションガジュマルは、ヨードの入った温泉が楽しめるという小さな宿泊施設です。太東漁港の入口にあり、また海水浴場も近いので、海釣りや海水浴、サーフィンなどの拠点にとても便利なところです。何はともあれ温泉があるというのはとても魅力的です。外房周辺はこれといって大きな温泉地もなく温泉資源が乏しい地域ということもあり、とても貴重な存在です。しかも日帰りでの入浴も受け付けてくれているので、気軽に訪れることのできるありがたい温泉施設です。さっそく港までやってくると、そのすぐ入口のところにあったので、とてもわかりやすいです。意外とというか、わりとひっそりとした小ぢんまりとした宿でした。海水浴のシーズンではなかったのもあり、日帰りの入浴も受け付けてくれているのかちょっと不安になるほど、とても閑静な雰囲気がありました。受付時間を調べると夕方から入浴を受け付けてくれているようですが、その時間に行ってみても他に入浴客の姿は見えません。季節はずれということもあり、需要がなくて休止していたらどうしようかと不安になりました。恐る恐る中に入っていき宿の人に確認してみると、問題なく利用させていただけました。しかも、これまた料金もとても良心的なのもありがたいです。浴室は岩風呂とかかれた案内に従って奥に進みます。クランクを過ぎた突き当たりに浴場がありました。脱衣所はいかにも民宿って感じの素朴さがありながらも、わりとゆったりとしています。浴室は内湯のみですが、岩風呂という名前のとおり洞窟っぽく岩に囲まれていました。窓はあるのですが、外の景色は眺めるような感じではないので、やや閉塞感のある浴室です。しかしながらそれがまたワイルドでいい雰囲気に感じます。手前側に洗い場があり、そして奥に岩風呂があります。洗い場には固形石鹸とボディソープ、リンスインシャンプーが用意されていて、またこれとは別に宿泊者専用と書かれたシャンプー類も用意されていました。宿泊者用はグレードの高いシャンプーなのでしょうか、でも普通に備え付けられているボディソープも、ぜんぜんチープさもなくいい感じです。浴室は多少薄暗いのもありますが、それ以上に暗く感じます。それというのも湯舟の湯が真っ黒だからです。ヨードを含んだ温泉ということで、コーヒーを薄くしたような黒湯なのです。透明度は30センチくらいでしょうか、湯舟の底などは見えなくて、とても濃厚なイメージです。しかもツルッとした軽いスベスベ感もありました。とても個性的な湯ですね。あまり宣伝されていないのか、穴場的な雰囲気もあり、ゆっくりと楽しむことができました。とても使い勝手のいい施設なので、釣りや海水浴の帰りにまた立ち寄りたいと思いました。
掲載: 2014/12/21
Data
- 所在地:千葉県いすみ市岬町中原
- 入浴 :2013年11月
- 形態 :ペンション 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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