山口県
ながとゆもとおんせん・れいとう
長門湯本温泉・礼湯
車椅子の方も利用可能なバリアフリー設計
山口県長門市にある湯本温泉は、長門湯本温泉として中国地方を代表する温泉地のひとつです。開湯の歴史は古く、室町時代の応永34年(1427年)、大寧寺の住職が住吉大明神からのお告げによって発見したという、霊験あらたかな温泉です。現在ではホテルや旅館の建ち並ぶ、活気ある温泉地として人気があります。礼湯は温泉街に二軒ある公衆浴場のうちのひとつです。恩湯の方は赤い橋を渡ったすぐのところにあるのでとても目立つ存在ですが、こちらはちょっと裏手にあるので隠れた印象のところにあります。といっても、場所は恩湯のすぐ裏です。脇の路地を入っていくとすぐに礼湯が見えてきます。こちらは平成14年(2002年)にバリアフリー化に改築したということで恩湯よりもかなりモダンな感じがあります。風情という点では負けてしまうかもしれませんが、その分とても利用しやすい雰囲気がありました。館内に入るとすぐに受付があります。自動券売機がすぐにありますが、ここからスリッパに履き替えるので注意しましょう。段差がないので思わず土足であがってしまいがちです。という私もやってしまいました。浴場はすぐ目の前にあります。奥には休憩所もあるようですが、別途料金が必要となります。脱衣場は鍵無しの木造ロッカー、そしてコインロッカーがあります。洗面台はそんなに大きくはありませんが、全体的に清潔的な印象を受けました。浴室はとても小ぢんまりとしながらも窓があるのでとても明るい感じです。湯舟はひとつだけ、そして周囲に洗い場があります。洗い場は5つあるのですが、ひとつひとつに衝立がついていて、幅もわりと余裕があります。小さな浴場なのに使い勝手を意識した気配りを感じさせる心地よさがありました。湯舟は御影石で、床は石タイル張りで、こちらも安っぽさを感じさせない落ち着いたデザインです。共同湯でもこれだけ立派なものなら大したものです。湯舟は大人が10名くらいは入れるでしょうか、わりとゆったりとした感じのものです。無色透明の綺麗な湯がなみなみと溢れ出ています。意外と深さのあるもので、立ち上がっても腰ぐらいまであります。どっぷりと浸かる感触がまたいいものです。温度は少しぬる目ぐらいで、ツルツルとした柔らかな浴感があります。とっても軽い感じの湯なのにツルツルとするので、とても入りやすい印象を受けました。観光客には恩湯の方が人気があるようですが、こちらはゆっくりと入るにはちょうどいい施設だと感じました。
掲載: 2015/11/23
Data
- 所在地:山口県長門市深川湯本
- 源泉名:長門市有3号泉
- 入浴 :2014年1月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :源泉38.2度
- PH :9.66
- 蒸発残留物:0.197g/kg
- ラドン含有量:0.85×10-10Ci/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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