長野県
あさしなおんせん・ほのかのゆ
あさしな温泉・穂の香乃湯
広々とした露天風呂で手足を伸ばして楽しもう
上信越道の佐久インターからクルマで20分ほど、国道142号線脇の集落の中に日帰り温泉施設の「穂の香乃湯」があります。朝から急に降り始めた雪によって、インターから30分くらいかかりましたが、降り始めということもあって、わりとすんなりと辿り着くことができました。平屋建てながらもなだらかな大きな屋根が特徴的で、真っ白な雪の中、白銀の城といった風貌がありました。館内に入ると思いのほか素朴でローカルな雰囲気があります。野菜や菓子など地元の物産がロビーに雑多と並んでいるのです。山菜の漬物など、いかにも内陸部という感じの土産物が売っていました。自動券売機で入浴券を購入し、フロントに渡して中に入ります。浴場の入口はすぐ左手にありました。入口脇に貴重品用の小さなロッカーがあり、脱衣所にはゆったりとした棚が並んでいます。奥にも脱衣スペースがあるようで、そっちに向かうと、その脇にもロビーへの通用口があります。脱衣所への出入口がふたつあるようです。とても妙な構造をしていますね。さっそく衣服を脱いで浴場に向かいますが、奥側の脱衣場からは露天風呂へ直接出る扉があります。手前側には内湯へと通じる扉があります。もちろん内湯からも露天風呂へと出られるようです。内湯は大きな湯舟がひとつ、そして周りにはボディソープ、リンスインシャンプーの用意された洗い場、あと小さな水風呂とサウナもあります。シンプルながらも設備的には十分です。とても寒い日ながらも浴室内はそんなに蒸していないので、換気もしっかりとされているようです。湯は無色透明で非常にあっさりとした感じの湯です。あまり特徴がないようにも感じますが、体にしみこむような滑らかさもあり、また内側からあたたまるようなポカポカとあたたかい湯でした。毎分450リットルという豊富な湯量が自慢のようで、大量に注がれる豪快な湯口がとても印象的です。さて気になるのが外にある露天風呂です。露天は内湯に比べ、とてもゆったりとしたつくりになっています。こちらは手前側の屋根がある部分に小さな湯舟。そして屋根のない部分には大きくて豪快な岩風呂がありました。岩風呂は巨石を並べ、さらに湯の滝が轟々と流れてとてもワイルドな雰囲気です。雪の降る中、滝からあがる湯けむりが濛々と濛々とたちこめてとても迫力を増していました。雪がどんどん降り注ぐ中、あたたかい露天風呂に浸かりながら雪見風呂を楽しむことができました。雪が降っていると、物音が雪に吸収されてしまうのかとても静かです。静かにのんびりと風情を楽しめました。浴後は休憩室もゆったりとしているし、食堂もあってのんびりと過ごすことができます。意外と混雑もなくのんびりとした雰囲気の温泉施設でした。
掲載: 2015/12/13
Data
- 所在地:長野県北佐久郡浅科村甲
- 源泉名:2号温泉井
- 入浴 :2014年2月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
- 泉温 :源泉29.6度
- PH :8.0
- 蒸発残留物:977mg/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、冷え性、婦人病、神経痛、関節痛など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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