長野県
しんしゅうやえはらおんせん・あーとびれっじみょうじんかん
信州八重原温泉・アートビレッジ明神館
浅間山の雄姿を望む露天風呂
上信越自動車道東部湯の丸インターからクルマで15分ほど、芸術むら公園というアミューズメント施設の一角にあるアートヴィレッジ明神館は、眺望に恵まれた高台に建つ温泉宿です。モダンなスタイルのプチホテルといった感じの宿で、温泉は日帰り温泉としても利用することができます。実は以前にも立ち寄りで入ろうとやってきたことがあったのですが、けっこう混雑していたので食事だけ済ませて諦めたことがありました。今回は大雪が降る平日だったこともあり、ほとんど客がいないようなタイミングで訪れることができました。館内に入ると正面にフロント、そして左側がレストラン、右側奥に浴場があります。浴場のさらに奥は客室になっているようです。浴室に入ると、これが意外とシンプルな感じで、手前側に洗い場、そして窓際に大きな湯舟がひとつあるだけです。ところが湯舟脇のガラス窓はとても大きく景色を眺められるようにあるので、なかなか絵になります。というのも、高台に位置しているので村落を見下ろすような感じで景色が広がっているのです。今回は大雪だったこともあり、一面の銀世界です。遠くには浅間山も眺めることができるらしいですが、このときは真っ白で何も見えませんでした。以前来たときは初夏の新緑の頃だったのですが、レストランからの景色だけでも眩しいくらいのパノラマ景色だったので、浴場からの景色はもっと凄かったことでしょう。そして浴室に入ったときに気付くのですが、何か妙な匂いがあります。薄いヨード臭のように感じます。湯舟の湯は薄く黄色というか黄緑色をしたクリアな湯で、どうも温泉の匂いのようです。さっそく湯舟に浸かると、しっとりとした肌触りの中、温泉の肌を滑るような滑らかな感触もあります。湯口に顔を近づけると、モール臭のような匂いがありました。鼻先をくすぐるような甘くて軽い感じの匂いです。なかなか個性的な感じですね。浴室の外側には露天風呂もあります。これがまたとても開放的な感じなのでさっそく外に出てみます。露天へは内湯の脇の出入口から向かいますが、そこから階段通路を通って回り込むように湯舟へと向かいます。こちらは内湯よりも少し低い位置に湯舟があり、またベランダ状に張り出した湯舟です。外に張り出しているだけあって、開放感は半端なくいい感じです。雪で真っ白な景色しか見えませんでしたが、それでもこの開放感はたまりません。晴れた日ならばさぞかし絶景を楽しめることでしょう。湯はちょっと浸かるとホカホカと内側からあたたかくなるようなとても温熱効果の高い湯のようです。湯冷め知らずの湯として人気があるそうで、とても寒い日でしたがいつまでもポカポカとあたたかく過ごすことができました。個性的な湯に開放感たっぷりの絶景、観光の拠点としても、ドライブついでに立ち寄っても、どちらもおススメの温泉施設です。
掲載: 2015/12/13
Data
- 所在地:長野県東御市八重原
- 源泉名:北御牧村2号源泉
- 入浴 :2014年2月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
- 泉温 :源泉55.5度
- 湧出量:毎分200リットル
- PH :7.79
- 蒸発残留物:5550mg/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 優雅度:☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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