長野県
みやまおんせん・わくわくのゆ
みやま温泉・わくわくの湯
大きな露天風呂のある小さな民宿
国道292号線のインター降りてすぐ、山ノ内町にある「わくわくの湯」は隣接する民宿が経営する日帰り温泉施設です。交通の便の非常にいいところで、観光帰りに立ち寄るにも便利なところにあります。国道沿いとはいえ、住宅と田畑が混在するような、とても長閑な場所にポツンとさりげなくありました。道路の角に駐車場があるのですが、その駐車場よりも少し低い位置に温泉施設がありました。館内に入るとすぐに下足箱があり、その先に駅の自動改札機みたいなものがあります。入浴料金として500円玉を入れると改札を通れる仕組みになっていました。見れば使い方は一目瞭然だと思いますが、意外と使い方がわからない人が多いのでしょうか?戸惑われている方もいるようでした。確かに温泉施設でこういった感じのところって、珍しいですよね。中に入ると小さな休憩室、そして右奥が女湯、左側が男湯の入口がありました。脱衣所はけっこう広く、コイン返却式のロッカーが並んでいます。ロッカーは扉が透き通ったアクリル製で、中が見える仕様になっています。こうすると間違いがなくていいですね。脱衣場を抜けて浴室に入ると、一瞬あれっと思うような狭い洗い場があります。何故「あれっ」と思ったかというと、見事に洗い場しかないのです。温泉なのに洗い場だけ、しかも狭いのです。一応、ボディソープやリンスインシャンプーは用意されてはいました。外に出る扉があったので、そこを出てみると、そこには露天風呂がありました。こちらは大きな湯舟で、ゆったりとしていました。つまり、内湯はなく露天風呂だけということなんですね。露天は大きな岩風呂で、真ん中に腰掛台と屋根がありました。露天の隅にも小さな小屋があるので、もしや内湯はそこかと思いましたが、そこも洗い場になっていました。湯舟はゆったりとしていて、庭も眺められてとても開放的な雰囲気です。太陽の陽をたくさん浴びて、とてもリフレッシュした気分で温泉を楽しむことができました。壁には打たせ湯らしきものが2筋ありましたが、落ちてくる湯を触ってみるとこれがまたかなり熱いです。熱いので使用しないでと書かれていました。打たせ湯ではなくて単なる湯の注ぎ口ってことでしょうかね。また、それとは別に湯舟の角の湯口からは熱い湯が注がれていますが、バケツのような大きな濃し網でゴミを取り除いていました。湯舟の中にもフワフワと繊維状の小さなゴミのようなものが沢山舞っています。湯花だと説明が書かれていました。わざわざ湯舟のところで漉しているということは、源泉から直で注がれているのですかね。わりと癖のない湯ですが、しっとりというか潤うような感覚のある滑らかな湯です。無色透明の湯ですが、光の加減なのか微妙に黄色いようにも感じるようなそうでないような、微妙なところです。ジャンジャンと豪快に掛け流されているというのは、嬉しいことですね。想像以上にのんびりと、そしてゆったりとした施設で、泉質も良かったです。ときおり国道を通るクルマの喧騒が聞こえるのが不思議に感じるほどでした。このときは利用者が少なかったですが、人気があるところのようで、シーズン中などはけっこう混雑するかもしれません。でも、一度は訪れておきたい癒しの湯です。
掲載: 2016/07/07
Data
- 所在地:長野県下高井郡山ノ内町平穏
- 入浴 :2014年5月
- 泉質 :含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
- 泉温 :源泉91.0度
- 形態 :民宿併設の日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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