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千葉県

とよふさおんせん・ろまんのもりきょうわこくはくへきのゆ

豊英温泉・ロマンの森共和国白壁の湯

小糸川渓谷の対岸にそびえるダイナミックな白い断崖
房総半島の先端中ほど、深い森に囲まれた「ロマンの森共和国」は、レストラン、宿泊施設、温泉施設をはじめ、フィールドアスレチック、釣り堀、パターゴルフ、ハーブガーデン等、広大な敷地をめいっぱい活用したアウトドア型の複合レジャー施設です。滞在して楽しむことはもちろんのこと、温泉施設は日帰り入浴施設としても利用できるので、気軽に楽しむことができます。そんなわけで、海釣りの帰りにぷらりと立ち寄ってみました。海からはそう離れてもいない場所なのですが、クネクネと曲がりくねった山道を進んでいくに従い、どんどん緑が濃くなってきます。やがて看板が見えてきて目的の施設にたどり着きますが、先ほどまで海にいたのが嘘のように、すっかり山の中という感じの静かなところです。ちょうどこの時季はホタルのシーズンのようで、ポスターや案内看板など、大々的に売り出しているようでした。訪れたのが夕暮れにはまだ早い明るい時間帯だったこともあり、ホタルの乱舞を見ることはできませんでしたが、自然豊かで夜になるのが楽しみなくらい期待させる雰囲気がありました。白壁の湯は、ホテルの左奥へと進んだ先にありました。駐車場を降りていくと目の前にはプールがあり、温泉施設はその先にあります。木造のアプローチを抜けて施設に向かいます。施設全体の規模からするとこの温泉施設は意外と小ぢんまりとした施設で、日曜の午後にもかかわらず人もまばらでとても空いていました。入浴券を購入して受付をすると、その先には休憩室があり、目の前の階段を下りていくと浴場があります。手前側が男湯で、奥にあるのが女湯となっていました。脱衣所はけっこう広めでゆったりとしています。棚に大きめのカゴが並び、手前側には貴重品用のロッカーも用意されていました。また、湯上りに寛げるようなスペースもあり、ゆったりと過ごせそうな印象です。しかしながらとても簡易的な印象もあり、脱衣所では壁が無いのかと思うぐらいドタバタと隣室や廊下の音が聞こえてきました。浴室側の扉を開けると、短い廊下の先にもうひとつ扉、そして洗い場へと続いています。洗い場は左右両脇に洗い場が4つずつ、そして正面に湯舟があります。木造の素朴な雰囲気の浴舎で、小さな施設ながらも東北の共同湯で湯治をしているような温かみを感じます。こういった落ち着いた雰囲気があるのは、けっこうポイント高いです。湯舟は小さめですが、正面と脇が大きなガラス窓になっているので、とても明るく開放的です。さらに外に出ると露天風呂もありました。こちらも内湯と同じくらいの大きさのものです。しかしながら、こちらの開放感は内湯とは比べ物にならないくらいオープンです。正面には川が流れ、その対岸には大きく切り立った崖が迫っています。崖は岩肌が白く、まるで巨大な白い壁のようなダイナミックな景色なのです。名前の由来はこの景色のことでしょうかね。とてもワイルドで、静かで、そしてダイナミックなロケーションに圧倒されました。ちょうど先客も出て行ったところだったのでしばらく貸切状態となり、のんびりと過ごすことができました。情報誌などによると「塩化物泉」などと紹介されているのですが、館内では温泉分析表などは見つけることができませんでした。また、湯は無色透明でほとんど癖もなく、浴感も微妙な感じですが、ロケーションは格別ですので満足できました。
掲載: 2017/01/10
Data
  1. 所在地:千葉県君津市豊英
  2. 入浴 :2014年6月
  3. 泉質 :ナトリウム・塩化物泉
  4. 形態 :レジャー施設内の温泉施設 男女別
  5. 露天風呂:あり
  6. 開放度:☆☆☆☆
  7. 清潔度:☆☆☆
  8. 気軽度:☆☆☆
  9. 景色 :☆☆☆☆
  10. 総合評価:☆☆☆