山形県
せなみおんせん・せなみはまなすそう
瀬波温泉・瀬波はまなす荘
日本海に沈む美しい夕陽が自慢の宿
瀬波温泉は新潟県の北部、村上市の海岸沿いにある大きな温泉地です。温泉街には大きなホテルや旅館が建ち並び、土産物屋やレクリエーション施設などもある活気ある温泉地ですが、温泉の歴史は明治37年(1904)と、そんなに古いわけでもありません。もともと石油掘削をしていた際に湧き出した温泉ということだそうです。温泉地として脚光を浴びると、95度という高温の湯と、豊富な湯量、そして泉質の良さといった温泉の魅力だけではなく、砂浜の海岸や日本海に沈む夕陽といったロケーションの良さも加わって、人気の温泉地となっていったようです。瀬波はまなす荘は、温泉街の北部、海岸沿いの優雅な場所に建つ温泉宿泊施設です。ここは新潟県の市町村職員共済組合の宿泊施設となっているようです。もちろん市町村職員でなくても、一般の方も利用可能な宿です。公共の宿ということで比較的リーズナブルに利用できるそうです。海岸の目の前にあるということで、日本海に沈む夕陽を眺めながら過ごせる宿として、人気のある宿のようです。今回は宿泊ではなく立ち寄りで利用させていただきました。鉄筋のしっかりとした大きな建物で、浴場は館内の2階にあります。廊下の突き当たりに男女それぞれの浴場がありました。脱衣所は小ぢんまりとはしながらも、清潔感に溢れ、アメニティも充実するなど旅館の脱衣場らしさがあります。洗面台も大きくてゆったりとしているのがいいです。また、脱衣棚の隅には、鍵付きの貴重品用の小物入れがありました。浴室に入ると、こちらもやや小ぢんまりとした雰囲気はありながらも、なかなか開放的な内湯です。それというのも、正面は大きなガラス窓になっているのですが、そこから雄大な日本海、そして正面には粟島が見えます。まだ夕暮れに早い、真昼間に訪れたのですが、とても優雅な景色に満足しました。湯舟の湯は透明ながらも少し緑色っぽくも見えます。ツルツルとした柔らかな感触の湯で、熱すぎない程度のちょうどいい温度です。注がれている湯は純水な源泉だそうで、とても熱かったです。また、湯舟の中にはときおりオレンジ色をした綿ぼこり状の湯の華が漂っています。温泉の成分なのでしょう。内湯の外側には露天風呂もあります。露天は内湯よりも少し低い位置にありました。内湯から外の景色がよく見えるようにと、配慮しているのでしょう。露天は内湯の脇から外側へと囲むようにありました。すぐ外は海岸なので、目隠し用に低い塀がありますが、開放的な気分は十分に味わえます。まさに波の音を聞きながらの温泉を楽しめるのです。これはますます夕暮れ時のサンセットが気になります。宿の雰囲気もよく、アクセスも便利なところにあるので、観光の拠点にもばっちりのところです。瀬波温泉にはまだ見所がいっぱいあるので、今度はゆっくりと過ごしたいなと感じました。
掲載: 2017/03/04
Data
- 所在地:新潟県村上市瀬波温泉
- 源泉名:瀬波海岸温泉配湯有限会社 2号井
- 入浴 :2014年9月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
- 泉温 :源泉94.8度
- 湧出量:毎分210リットル
- PH :8.2
- 蒸発残留物:3871mg/kg
- 形態 :公共の宿 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索