静岡県
しもだおんせん・しもだそうはまべのゆ
下田温泉・下田荘浜辺の湯
外浦海岸まですぐ、気軽に味わえる源泉掛け流し
伊豆半島の先端付近、爪木崎を挟んで下田港の反対側に位置する外浦海岸は、500メートルほどの砂浜が続く静かな海水浴場です。小さな海岸ですが、遠浅で透明度も高いので、ファミリーにも人気のある海岸です。その外浦海岸の入り口近くにある小さな旅館が下田荘です。旅館なのですが、日帰り入浴も積極的に受け入れてくれているので、海水浴帰りなどにも立ち寄るにもちょうどいい施設です。今回は海水浴シーズンにはまだ早い5月中旬。天気もよくてちょっと汗ばむぐらいの気持ちいい季節に訪れてみました。宿のすぐ先に駐車場がありますが、わりと広めです。それなりに需要があるのでしょうね。宿は小さいながらも品のいい粋な雰囲気で、立ち寄り湯というよりはやはり旅館といった印象の方が強いです。浴室は階段を降りた階下にありました。廊下の突き当りに男女の浴室があります。小ぢんまりとしていますが、ちょうど他に客もいなかったので、貸切状態なのでのびのびと利用できました。脱衣所には棚とカゴ、ロッカーはないので貴重品はフロントに預けるのがいいでしょう。浴室はタイル張りのシンプルでオーソドックスなスタイルです。窓が大きいので浴室内は明るく、小ぢんまりとはしながらも開放的な雰囲気がありました。洗い場は左右に二つずつ、計四つあります。湯舟はひとつだけですが、それなりにゆったりとしたものでした。無色透明の綺麗な湯で、過度の湯口からトロトロと注がれています。溢れる様子がないので循環式なのかと思いきや、実は完全な掛け流しになっているそうです。どういう仕組みになっているかというと、縁からのオーバーフローだと古い湯が底の方にたまりがちになるので、底に設置された排水溝から排出しているのだそうです。なるほど、海水浴帰りの人などもいると、どうしても底に砂とかたまってしまいますものね。そういったロケーション的な要素も踏まえての排出方法なのかもしれません。お湯はサラサラとしていてとても軽くて感触のいい湯です。微妙にツルッとした浴感もあって、しっかりと温泉を主張しているような気がしました。貸切状態だったのですっかりのんびりと寛いでしまい、とてもリラックスすることができました。ちなみに窓の景色はどうかというと、目隠し用に板の衝立があるので眺望はありませんが、隙間から真下に流れる小川を覗くことができます。風情というほどのものではありませんが、自然を感じる景色で、なかなか悪くありません。場所的にも雰囲気的にもとても気に入ったので、ここは宿泊してのんびりと休日を過ごしたいと思える宿になりました。
掲載: 2017/04/02
Data
- 所在地:静岡県下田市柿崎
- 源泉名:混合泉(相玉3号、相玉4号、相玉7号、相玉8号、相玉9号、河内7号
河内17号、河内21号、河内22号、河内24号、大沢2号、大沢3号
大沢8号、下田2号、下田7号) - 入浴 :2016年5月
- 泉質 :単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
- 泉温 :源泉55度
- PH :7.85
- 成分総計:0.907g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :リウマチ性疾患、運動器障害、神経麻痺、神経症、病後回復期など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索