千葉県
ばんやのゆ
ばんやの湯
人工炭酸泉でゆっくりと疲れを癒す
内房の海岸線を走る国道127号線沿い、保田港という漁港に「ばんやの湯」という入浴施設があります。周辺には、新鮮な魚介類が味わえる人気の食事処もあり、観光地としても人気のあるところです。入浴施設は天然温泉ではないものの、24時間営業というとても便利な施設です。港町とはいえ、とても長閑なローカルなところなので24時間営業するほどの需要があるのか不思議に思えますが、けっこう利用者はいるようです。館山方面に行く途中にあるので、仕事の合間や行楽のついでにと、幅広く活用されているのでしょう。とか言う私も、館山に釣りに行くついでに利用させていただきました。週末の午前中でしたが、まだ混雑する時間帯には早いようで、駐車場もまだ空いています。食事が目的の人たちはそこそこいるようで、港全体が活気づいた印象を受けました。入浴施設は港入口の国道沿いにありました。そんなに大きな施設でもなく、かといって小さいわけでもなく、わりと地味な印象があります。館内に入るとすぐに下足箱があり、正面には男女の浴場入口、そして脇には受付がありました。そんなにスペース的には余裕がなく、わりとシンプルなので、まぁ、銭湯のような感覚ですかね。受付で料金を払うとプラスチックのカードが手渡されました。脱衣場もそこそこの空間で、狭くはありませんが、広くもないです。壁際にロッカーが並びますが、ロッカーの扉の内側にカードを差し込むところがあり、セットすると鍵が掛けられる仕組みになっていました。全体的に綺麗でちゃんとした設備なのですが、どことなく仮設というか簡易的な雰囲気がかりました。こういった施設がきらびやかである必要はないので、むしろ素朴感があっていいです。浴室は内湯のみで露天風呂なんかはありません。窓際に大きな湯舟があり、正面には小さな湯舟、左側には洗い場がありました。洗い場にはボディソープ、シャンプー、コンディショナーが用意されているので、タオルがあれば手ぶらで利用できますね。湯は無色透明、天然温泉ではなく人工高濃度炭酸泉となっているようです。湯舟では38度に設定されているようで、けっこうぬるめです。でも、炭酸泉特有のジワッと肌の表面から熱くなるような感覚がありました。しばらくすると体中が小さな気泡に包まれ、シュワッと弾ける感触がとても気持ちいいです。小さな湯舟の方は気泡がつく感じではないので、普通の湯なのでしょうか。湯舟はゆったりとしているので、のびのびと手足を存分に広げて楽しめました。この日は週末の午前中に訪れたのですが、思いのほか空いています。真夜中にも利用したことがありますが、そのときも空いていました。混雑するタイミングで利用したことがないのですが、こののびのび感は嬉しいです。窓からは港の何気ない景色が見え、ごくごく普通の浴場ですが、食事もできるのでとても便利な施設です。たまに利用しますが、行楽帰りにさっぱりしたりするのには最適なので、天然温泉ではないものの今後も利用することでしょう。
掲載: 2017/05/30
Data
- 所在地:千葉県安房郡鋸南町吉浜
- 入浴 :2016年7月
- 泉質 :高濃度炭酸泉(人工温泉)
- 形態 :漁協直営食堂 男女別
- 効能 :冷え症、リューマチ、動脈硬化等の改善など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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