岡山県
あわくらおんせん・ゆ〜とぴあおうごんせん
あわくら温泉・湯〜とぴあ黄金泉
露天でカジカの声を聞きながらのんびりと
岡山県の東部、兵庫県との県境に近い西粟倉村は、長閑な風景の広がる山合の村です。湯〜とぴあ黄金泉は七種類のお風呂が楽しめるという日帰り温泉施設です。街中ではなくけっこう山の中にあるので、こんなところにバラエティなお風呂を求めて客が来るのかなと不安に思ったのですが、結構賑わっているようです。今回は日曜日の午前中に訪れたのですが、駐車場もそれなりに埋まってきていてそこそこ客が入っているようでした。駐車場に辿り着いたところで、隣の車の客が窓越しに何かを言ってきました。「券あるかぁ?ここはけっこう高いんだよ」と親切にも割引券をくれました。確かにこんな山奥の施設の割りに高い値段設定です。それなりの理由があるのだろうとやってきましたが、外観はそんなに高そうな印象はありません。大人800円が500円になる割引券だったので、これはありがたく利用させていただくことにしました。館内に入るとちょっとした休憩スペースの奥に浴場入口がありました。脱衣所はそこそこ広く、浴室もそんなには広くはないものの、空間に余裕があってゆったりとした感じです。手前には洗い場とサウナがあり、奥に大きな湯舟とバブルバス、そして角にはデッキチェアの置いてある休憩スペースがありました。さっそく体を流して湯舟に向かおうとしたら、洗い場の反対側に何か部屋があるのに気がつきました。そこには水風呂があったのですが、大きなタヌキのオブジェクトがある水風呂でした。そういえば玄関の脇にも信楽焼き風のタヌキの置物がありましたが、こちらはとてもファンシーな雰囲気のタヌキです。しかも、他の湯舟はいたってシンプルなのに、この水風呂だけ幼稚園の園内みたいなタヌキなのが、とっても違和感がありました。どんなコンセプトなのかわかりませんが、何か云われでもある水風呂なのですかね。外には露天風呂もありました。露天は岩風呂になっていて、正面が開けて緑を眺めながらの入浴です。山の中の自然いっぱいといった雰囲気がとてもいい感じです。露天には寝湯もついていたので、ゆっくりと楽しむことができます。お湯は無色透明でほとんど浴感のない、大人しい印象の湯です。やや消毒臭が強いので、特に露天風呂なんか興醒めしてしまう気になりました。全体的に小ぢんまりとした温泉施設ですが、確かにこれで800円は高く、コストパフォーマンス的にはかなり厳しいものでしょう。もうちょっと浴場のコンセプトをはっきりとしていて、お湯に納得感があるのならいいのかなと思いました。
掲載: 2017/06/20
Data
- 所在地:岡山県英田郡西粟倉村影石
- 入浴 :2016年8月
- 泉質 :単純弱放射能冷鉱泉
- 泉温 :源泉14.7度
- ラドン含有量:34.7
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :痛風、動脈硬化、高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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