佐賀県
ふるゆおんせん・あしゆ
古湯温泉・足湯
バス停で休んでいるような感覚の小さな足湯
佐賀県の古湯温泉は山間部にある静かな温泉地です。名前にもあるとおりとても古い温泉地で、秦の始皇帝の命で不老長寿の薬を探しにきた徐福という方が発見したという開湯伝説があるそうです。始皇帝というと紀元前200年以上前の中国の皇帝ですよね。そんな歴史との関わりがあるなんて、とてもロマンを感じます。長い年月の間、栄衰を繰り返した温泉地だそうですが、今でも沢山の旅館の立ち並び、温泉街を形成しています。歓楽的な要素はほとんどなく、とても静かな環境なので、のんびりと過ごすにはいいところです。今回は宿泊で遊びにやってきたので、温泉街を少し歩いてみることにしました。旅館でもらった観光マップを見てみると、近くに足湯があることがわかりました。前に来たときには無かったような気がしたので、新しい施設のようです。温泉街を貫く通り沿いにあるようなので、さっそく向かってみました。地図を頼りにやってくると、道路のすぐ脇に木の囲いで作られた足湯がありました。一見するとバス停かと思うようなさりげないものです。クルマでボンヤリしながら通過するだけだと、気づかないぐらいさりげないです。足湯の湯舟は石で囲まれた岩風呂調で、底も小石を埋め込んだような、小さな庭池のような雰囲気です。それにしてもこの足湯、何だかとても違和感があります。何が変なのかと思ったら、湯舟がとても浅いのです。足湯なので湯舟が浅いのはわかるのですが、実際には足首ぐらいまでしか浸かることができません。ほんと、足をつけているだけって感じです。また、意外なことに、けっこう熱い湯でした。足湯は熱いのが基本と思っているので、普通に考えたら問題ない、いやむしろ足湯は熱くあって欲しいものなのですが、とても違和感があります。それというのも、古湯温泉はぬるい湯が自慢の温泉地です。サラサラと滑らかなぬるい湯にじっくりと浸かりながら、のんびりと過ごせるのが、古湯温泉というイメージを持っていました。なので、足湯がこんなに熱いのは古湯温泉としては違和感がありますが、むしろぬるかったら足が濡れただけで足湯って感じではなくなるかもしれないですね。でも、ちょっと熱すぎかなって温度でした。通り沿いということで、そんなに激しいわけではありませんが、車や人の往来を楽しみながら足湯を楽しめたので、散歩ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう。
掲載: 2017/07/13
Data
- 所在地:佐賀県佐賀市富士町古湯
- 入浴 :2016年8月
- 形態 :足湯施設 男女混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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