広島県
たかのおんせん・かんのせのゆ
たかの温泉・神之瀬の湯
静かでのんびりと、高原の風を楽しむ
松江自動車道の高野インターを降りるとすぐに「道の駅たかの」があります。広島県の北部、中国山地のど真ん中あたりにあるので、けっこう辺鄙な雰囲気ですが、夏休みだったこともあり、けっこう賑わっています。カフェレストランや農産物直売所など、地のものを楽しみに、旅の拠点として人気があるようです。そこからクルマで5分ほど、市役所の支所や診療所などの集まる集落の一角に日帰り温泉施設の「たかの温泉神之瀬の湯」があります。地図で見てもほんと山奥で、周囲を緑豊かな山々に囲まれた長閑な場所にあるのですが、ここだけ開けていてとても開放的な場所です。夏休みだったこともあり、山の濃い緑が爽やかで、空の青さも際立って綺麗でした。温泉施設は通りからちょっと入った診療所の裏側にありました。平屋建てのわりと小ぢんまりとしたもので、館内に入るとちょっとしたロビーがあり、その奥に浴場があります。ロビーにはマッサージ器などもあり、浴後にゆっくりと休憩ができそうです。脱衣場は鍵付きのスチールロッカーがあります。こちらも小ぢんまりとしたオーソドックスなスタイルです。まだ施設としては新しいのでしょうか、とても綺麗で清潔的な印象を受けました。浴室はまず内湯があり、その奥に露天風呂があります。内湯はそこそこ広めで、湯舟も大きくてゆったりとしています。洗い場にはボディソープやリンスインシャンプーも用意されていて、とても安い料金で利用できるのにお得な感じです。湯舟は無色透明の綺麗な湯が入っていて、湯口のところが赤茶色く変色しています。変色というよりは、温泉の成分の堆積なのでしょう。また、湯舟の縁は白っぽい堆積物がありました。鉄分やカルシウム分を多く含む湯なのでしょうか。湯の質としては、ややしっとり系という印象で、微妙にツルッとした滑らかさを感じましたが、比較的大人しい印象の湯です。露天風呂に出るとこちらは岩風呂になっています。こちらも内湯と同じくらい大きな湯舟です。周囲は高い塀で囲われているので、景色が見えないのが残念です。高台にあるので、工夫次第でどうにでもなるような気がするのですがどうなんでしょう。もったいない気がしました。露天は内湯に比べてやや消毒臭が強かったのが残念です。どうせ景色も見えないので、内湯でまったりと過ごしました。夏休みということで、頻繁に入浴客が訪れますが、普段の日ならそんなに混雑することはないでしょう。駐車場に停まっているクルマも県外、しかも遠方の人ばかりでした。インターからも近いので、プラッと立ち寄るにはちょうどいいのかもしれませんね。
掲載: 2017/07/23
Data
- 所在地:広島県庄原市高野町新市
- 源泉名:高野温泉
- 入浴 :2016年8月
- 泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩温泉
- 泉温 :源泉25.0度
- 湧出量:毎分34リットル
- PH :6.6
- 蒸発残留物:2.397g/kg
- ラドン含有量:2.7×10-10キュリー/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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