茨城県
いたこみずはらおんせん・かんぽのやど いたこ
潮来水原温泉・かんぽの宿 潮来
自然溢れる水郷北浦白鳥の里
茨城県にある日本で二番目に面積の大きい霞ヶ浦、その東側には十五番目に大きい北浦があります。縦に細長い湖で、東には鹿島アントラーズの本拠地、鹿島スタジアムがあり、その先には鹿島灘の海岸が続きます。北浦の西岸、水原洲吠崎という岬の近くの高台に「かんぽの宿 潮来」があります。日本郵政が運営する大型の宿泊施設で、水辺のリゾートを演出する優雅な宿のようです。とはいいながらも、とても長閑で静かな、歓楽的な要素も何もないところにポツンとあるような感じです。静かに過ごすにはちょうどいい宿かもしれません。ここには天然温泉があり、しかも日帰りでの入浴も受け付けているということで、ドライブついでに立ち寄ってみました。湖岸からは200メートルぐらい離れていますが、高台にあるようなので見晴らしのいいところのようです。県道から坂道を登ると広い駐車場に出ました。さすがにかんぽの宿だけあって、とても大きい建物です。館内に入ると玄関のすぐ右側に入浴券の自動券売機がありました。さっそく入浴券を購入しようとすると、想定していた料金よりも安く表示され驚きます。訪れた日は26日、「ふろの日」ということで、ディスカウントされた日だったようで、ラッキーです。ちなみにランチと入浴がセットになったお得なコースもありました。浴場は建物の4階にあり、エレベータで上がります。脱衣所に入ると、鍵付きのスチールロッカーが並びますが、わりと小型のものです。大きな荷物は持ち込まないようにするのがいいでしょう。それからここで気になったのが、外側全面がガラス張りになっていることです。もうここからの景色だけでもすごいです。湖を見下ろすように視界が広がり、眺望は抜群です。高台に建つ建物のさらに4階にあるので、この開放的な景色にテンションもあがりまくりです。浴室に入ると、こちらも脱衣所と同じように全面ガラス張りになっていて、まさに展望風呂といった感じです。思いのほか浴室も広く、明るくてとても開放的な雰囲気です。ガラス窓側には湯舟があり、内壁側に洗い場がありました。湯舟はとても大きく、二つに区切られています。手前側は中温槽、奥側は低温槽となっています。また温度が違うだけでなく、中温は無色透明の綺麗な湯で、低温は赤茶色に濁っている湯です。濁っているといっても透明度は80〜100センチくらいでしょうか、底は見えるけどそれなりに濃厚って印象の湯です。となるとやっぱり低温槽の方が天然温泉ってことでしょうか、味見をしてみると、どちらもしょっぱい湯です。濾過の影響で色が違うようです。浴感としては、つるつるっとしたすごく滑らかな湯です。ヌルヌルとまでいかないくらいのつるつる度で、これはなかなか好印象です。ぬる湯でじっくりと温泉を楽しんでいると、うっとりとするほどでした。浴室の奥側には寝湯もあります。残念ながら露天風呂はありませんが、雄大な景色を眺めながら、まったりと過ごせるのでかなりポイントは高いでしょう。料理も定評あるようなので、できれば宿泊してじっくりと過ごしたい宿でした。
掲載: 2017/07/30
Data
- 所在地:茨城県潮来市水原
- 入浴 :2016年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物冷鉱泉
- 泉温 :源泉19.2度
- 成分総計:15.61g/kg
- 形態 :公共の宿 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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