茨城県
うちはらこうせん・ゆせんそう
内原鉱泉・湯泉荘
大きな池に広い庭園、レトロ感満載の隠れ家
水戸に用があり、週末だったこともあったのでせっかくだからとどこか水戸周辺で宿泊することにしました。安くて温泉も楽しめたらいいなと地図を広げて見つけたのがここ内原鉱泉。調べてみると地味ながらも評判のいいところのようです。宿泊料金も手頃だったのでさっそく予約して行ってきました。内原鉱泉湯泉荘は、水戸市街地からはクルマで30分ほど、国道50号線からちょっと入った住宅街の隅にありました。常磐線の内原駅からも近いようですが、とても静かな場所にあります。割烹旅館と書かれていて、広い庭園もあってとても高級感のある佇まいです。宿の目の前には大きな池もあり、すごく優雅な雰囲気です。宿に辿り着くと、昭和の時代にタイムスリップしたかのような木造のレトロな雰囲気の建物です。いかにも鉱泉宿といった懐かしさがあり、その静かな環境からか、隠れ家的な大人の印象を受けました。近くにはゴルフ場も多いので、その利用客も多いような気がします。浴場は24時間利用できるということで、さっそく行ってみます。1階の廊下の途中に浴場入口がありました。脱衣場に入ると、意外にもけっこう広いです。いや、広いどころか、洗面台や脱衣棚のほかに、ソファーにテーブル、何故か大きな冷蔵庫まで置いてあります。冷蔵庫は各自、自由に利用していいそうです。何とも不思議な雰囲気です。休憩するのにもいい感じです。浴場は内湯のみで、規模はそんなに大きくはありません。洗い場は3つほど、角にゆったりめの湯舟がありました。湯は無色透明の綺麗な印象の湯です。鉱泉ということで沸かして利用しているようですが、かなり熱めです。燃料代もバカにならないと思うのですが、あえて高温にしているのでしょうか。熱いのが好きな江戸っ子にはいいかもしれません。ジワッとくる熱さの中、サラッとした湯が気持ちよかったです。湯は角にある扇形をした柱状の先端から時折注がれています。湯は無色透明ですが、その柱は赤茶色をしています。その色が鉱泉によるものなのか、もともとの色なのかはよくわかりません。もし鉱泉の成分によるのもだとしたら、鉄分を多く含むのかもしれません。館内には温泉の分析表のようなものが見当たらなかったので、泉質はよくわかりませんでした。しかしながら、熱い湯のせいなのかどうかわかりませんが、浴後は体がポカポカといつまでも温かいような気がしました。夜中にも朝にも入りましたが、浴感はあまりないものの、やはり温まりのいい湯のような気がします。手入れのされた広い庭園を眺めながらの入浴はとても気分のいいものでした。非常に便利なところなので、また機会があれば泊まりで利用したいと思いました。
掲載: 2017/08/08
Data
- 所在地:茨城県水戸市三湯町
- 入浴 :2016年8月
- 形態 :鉱泉宿 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 秘湯度:☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆☆
- レトロ度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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