岩手県
いちのせきおんせん・がんがのゆ
イチノセキ温泉・願叶乃湯
ショッピングついでに銭湯感覚で利用できる
一関の郊外にある「イチノセキ温泉願叶乃湯」に行って来ました。夏休みの温泉放浪の途中で食料調達のためイオンスーパーに立ち寄ったところ、そこに隣接して日帰り温泉施設がありました。誰でも億万長者になれそうなとても魅力的なネーミングに惹かれて、入ってみることにしました。さすがに夏休みのど真ん中ということもあって、混雑しているようです。夜間でしたが駐車スペースはいっぱいです。そもそもそんなに大きな施設でもなさそうです。スーパー側の駐車場に停めて温泉を目指すことにしました。ライトアップされた玄関の大きな看板が、とてもかっこよく、とても様になっていました。館内に入ると正面にフロント、その真後ろに浴場の入口があります。また、左奥には休憩広間がありました。奥行きはそんなにある感じでもなく、意外と小ぢんまりとした施設のようです。ここには温泉入浴の他に岩盤浴の施設もあるようで、そちらは別料金となるのですが、そちらも繁盛しているようでした。また、施設が小さめのせいか、入浴料金も2時間迄コースと4時間以上コースと分かれていて、回転率を上げる工夫をしているようでした。脱衣場はコイン返却式のロッカーが並びます。時間制限があるせいか、混雑しているようでしたがまだ余裕がありました。浴場に入るとゆったりとした湯舟と洗い場があります。けっこう大きめの湯舟なので、ここが窮屈でいっぱいになるほど混み合うこともないでしょう。けっこう熱めの湯で、柔らかな感触がたまりません。肌がツルツルと、いや、ヌルヌルと感じるぐらい滑らかな湯なのです。これは意外といい湯に出会えました。湯は軽くモール臭のような臭いがあり、かすかに甘いような苦いような、微妙な味覚がありました。外側には露天風呂もあります。脇の扉から外に出るとそこに岩風呂がありました。こちらはそんなに大きくはありませんが、風情あるいい雰囲気です。こちらも内湯と同じように熱く、そしてツルツル、スベスベとした滑らかな湯です。湯舟の目の前には庭園のようなものがあり、その雰囲気もなかなかいいですが、気になるのはそこにある小さな湯壷です。一人用の湯舟にも見えますが、湯舟ではないので入らないようにと注意が書かれていました。どうやら掛かり湯となっているようです。さっそく触ってみると、ここは源泉そのままのようで冷たい水です。冷たいけど浴びるには何とも気持ちいい温度です。火照った体を冷ましながら源泉を楽しむことができます。こちらも冷たいながらもツルツル感は同じようで、とても気持ちよく利用できました。この壷湯に入りたくなる気持ちもわかります。どうせならいっそ源泉浴槽をつくってしまえばいいのにと思いました。今回はそれなりに混雑していたので、満喫するというほどのんびりとはできませんでしたが、それでもこの雰囲気は十分に味わえました。買い物のついでに温泉を楽しむなんて、日常的に温泉が味わえてとてもいい施設だと感じました。
掲載: 2018/08/31
Data
- 所在地:岩手県一関市狐禅寺
- 入浴 :2017年8月
- 泉質 : ナトリウム−塩化物泉(低張性アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉27度
- 掘削深度:855メートル
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 穴場度:
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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