岩手県
いわてさんやきはしりおんせんきょう・いこいのむらいわて
岩手山焼走り温泉郷・いこいの村岩手
美肌の湯に触れ、岩手山を望む
標高2038メートルの岩手山は岩手県を代表するシンボル的な存在の山です。その東麓、平野を見下ろす高台にいこいの村岩手があります。ここは大型のリゾート宿泊施設で、体育館から温水プール、グラウンドゴルフなどのスポーツ施設や、温泉やカラオケボックスなどの娯楽施設まで整う、複合的な施設です。盛岡市や八幡平市を見下ろす高台を登ったところにあり、とても見晴らしのいい場所にありました。さすがに公共の施設だけあって、とにかく規模が大きいです。駐車場も広々としているし、建物も大きくて立派です。建物の上の方には円形になった展望ラウンジもあるようです。駐車場からの眺めでさえいいのに、さらに上から眺めるとなると、きっと爽快な気分になることでしょう。緑豊な山々と田園地帯、そして集落などが見渡せてなかなかのものです。せっかくなので宿泊で利用したいところですが、今回の目的地は別のところにあり、立ち寄りでの入浴となりました。館内フロントで受付をすると、廊下の先に浴場の入口があります。館内の駐車場側に浴場があるようです。さらに正面へと進むと屋内プールがありました。夏休みということもあり、ファミリーでの利用者が多く遊んでいました。浴場はさすがに大きな宿泊施設だけあって、ゆったりとしています。手前側に洗い場が並び、大きな窓側に湯舟があります。湯舟は左右2つに区切られていますが、どちらもほぼ同じぐらいの温度です。無色透明の綺麗な透き通った湯です。とてもあっさりとした湯で、気になるような浴感はありません。加水は行ってないようですが、単純温泉の沸かし湯のようです。浴室は内湯のみで露天風呂はないようです。窓から外を覗くと、ちょうど駐車場が見えました。街側とは反対側なので雄大な眺めという感じではありませんでした。どうせなら街側にあった方が開けていて、開放的な気分が味わえたことでしょう。内湯にはサウナと水風呂も用意されていました。水風呂は木造の湯舟で、ここだけなぜかとても風情のあるものです。他の湯舟はタイル張りのオーソドックスなスタイルのものなのに何故なんでしよう。また、この水風呂ですがかなりの冷たさです。体を温めていても長くは浸かっていられないくらい冷たくて、とても気持ちが良かったです。アルカリ性の優しい湯として謳っているものの温泉としての魅力はちょっと薄い感じは否めませんが、宿泊施設としての設備や雰囲気、立地はとてもよく、観光の拠点としてもリゾート施設としても重宝できる存在だと感じました。
掲載: 2018/09/16
Data
- 所在地:岩手県八幡平市平笠
- 源泉名:岩手山焼走り温泉いこいの湯
- 入浴 :2017年8月
- 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉30.8度
- PH :7.9
- ラドン含有量:2.0×10-10Ci/kg
- 形態 :公共の温泉宿 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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