群馬県
しきしまおんせん・あかぎのゆふれあいのいえ
敷島温泉・あかぎの湯ふれあいの家
ローカル感がたまらない。地元市民の憩いの場所
JR上越線敷島駅からクルマで3分、徒歩でも坂を下りれば8分の利根川近くに敷島温泉があります。田畑の広がる片田舎のこの場所に、ヘルシーパル赤城という宿泊施設、ユートピア赤城というプール付きのクア施設、そしてユートピア赤城に隣接して温泉施設の「ふれあいの家」があります。他に温泉街らしき雰囲気もなく、歓楽的な雰囲気もない、ただポツンと温泉施設があるという感じです。それというのも温泉の歴史は浅く、1980年代後半に行われた「ふるさと創生資金」を使用して温泉掘削をはじめたのがきっかけなのだそうです。そして1993年に露天風呂付きの温泉施設としてこの「赤城の湯ふれあいの家」が誕生したとのことです。まだまだ新しい温泉ですが、泉質が良いとの評判で人気となり、連日多くの入浴客で賑わっているそうです。今回はその温泉施設にやってきました。クルマの場合は関越自動車道の赤城インターからも近いのでとてもアクセスのいいところにあります。田園地帯を走っていくと大きな建物が見えてきて、急に拓けた感じの場所になります。目の前の大きなユートピア赤城に意識が向いてしまいますが、そのすぐ手前に温泉施設があります。何も知らないで向かうと、通り過ぎてしまうくらいさりげなくあります。道路を挟んで農産物直売所があるので、そこにクルマを停めて温泉施設に向かいます。ほんと素朴な建物で、玄関を入るとすぐに受付があり、その先の右側に浴場入口、左側奥には休憩広間がありました。比較的規模の小さな施設です。利用者もほぼ地元の老人という感じで、たまにファミリーがいるぐらいでとても年齢層が高いようです。脱衣所はスチールのコインロッカーが並びます。規模が小さいので人が多いと混雑を感じます。浴室に入るといくつかの洗い場と正面に7〜8名はゆったりと入れる湯舟がひとつ。床は石タイルに壁は白タイル、いたってシンプルな浴室です。まずはゆっくりと内湯で体を温めますが、無色透明の湯はとてもツルツルとした浴感が肌を撫でるように包み込み、とても感触のいい湯です。なるほどこの湯なら評判になってもいい湯ですね。気になるのはやはり自慢の露天風呂です。内湯を回り込むように外へ出ると大きな岩風呂の露天風呂があります。こちらは巨石を配し、庭木で囲まれた庭園風の露天で、奥行きもあってとても広いです。手前部分には屋根がついていますが、その先はとても開放的です。湯舟のど真ん中にも巨石が沈められ、なかなかダイナミックな演出があります。真冬の寒い時季でしたが、じんわりと汗が出るくらいのいい湯加減です。常連さんによると「今日は熱い、長く浸かっていられない」とのことでしたので、いつもはもっとぬる目なのかもしれません。湯舟のまわりには木製のベンチもあったので、火照ったらベンチで休憩することもできます。注がれる湯は加水なしの源泉掛け流しだそうで、大きなペットボトルに汲んで持ち帰っている人もいました。とてもいい雰囲気で、しかも料金がとても安いので、なるほど地元にとっては普段のお風呂代わりに愛用できそうです。
掲載: 2018/12/04
Data
- 所在地:群馬県渋川市赤城町敷島
- 源泉名:敷島温泉 赤城の湯
- 入浴 :2018年1月
- 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉45.5度
- PH :8.0
- 蒸発残留物:0.43g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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