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群馬県

さるがきょうおんせん・はたごしんでん

猿ケ京温泉・旅籠しんでん

自然を感じるくつろぎの露天風呂
国道17号線を新潟県方面に向かった群馬県側、街道の難関と呼ばれた三国峠の手前に猿ケ京温泉があります。赤谷湖という人造湖が目の前にあり、かつての温泉地はダムの建設とともに湖に沈み、現在の場所に新たに温泉街が形成されたという歴史があります。関越自動車道の開通により、三国峠を越えて行き来する人は少なくなりましたが、良質の温泉と豊かな自然に囲まれ、四季を通じて人気のある場所です。今回はウインタースポーツを楽しもうと、スキーついでに宿泊で訪れました。温泉街にはいくつもの温泉宿がありますが、旅籠しんでんは温泉街の少し東側にある温泉旅館です。大きすぎず小さすぎず、客室13ほどの中規模の宿です。真冬ということもあり道路の雪事情にも注意を払ったのですが、意外にも空き地や道路脇に少しある程度で難なくたどり着くことが出来ました。しっかりとした大きめの建物で、静かな雰囲気がとても落ち着いているように感じます。さっそくチェックインして館内に入り、目的の温泉に向かいます。浴場は館内の奥、階段を下りていった先の別棟にありました。浴場入口前にはミニ卓球台や漫画本もあり、小さな施設ながらもちょっとした娯楽施設もあるようです。浴室は大きいものと小さめのものとの2つあり、夜の8時で男女が交替するシステムとなっていました。まずは大きい方の浴室から利用することになりました。大きいといっても宿の規模が大きくはないので、そこそこの広さの浴室です。窓際に大きめの湯舟があり、その外側に露天風呂がありました。冬場の寒い時期ということもあり、湯煙が夕日で眩しく輝いています。内湯ながらも石畳に岩風呂といった、風情ある湯舟です。湯舟の中にも巨石が立っていたりとダイナミックな雰囲気がありました。露天風呂も同じく岩風呂です。内湯よりは小さめの湯舟ですが、横に細長いタイプです。無色透明の綺麗な湯で、見た目の印象は薄いですがツルッとした柔らかな感触があります。冷たい空気に触れながら、ぬくぬくと湯に浸かるのはとても気持ちがいいものです。露天の目の前にはちょっとしたスペースが広がっているのですが、雪がつもって雪原のようになっています。また、その先は杉林になっていて、今にも冬毛を纏った野生動物が飛び出してくるのではないかというような雰囲気があり、とても野性味あふれる景色が広がっています。見ていて飽きないなんとも言えない雰囲気の雪見風呂が楽しめました。ただ、周囲はとても静かなのですが、そのせいもあってか湯の注がれるドボドボといった音がややうるさく感じるほどでした。もう少しトロトロと静かに注いでもらえると、もう少し落ち着いて入れるのかなと感じました。翌朝は小さい方の浴室に入りました。小さいといっても、極端に狭いものではなく、大きい方に比べると少し小さいという程度で、十分な広さがあります。基本的には同じようなコンセプトの岩風呂で、風情を感じるものでした。露天からの雪景色もばっちりで、朝の冷たい空気に触れながらゆっくりと朝風呂を楽しめました。
掲載: 2018/12/04
Data
  1. 所在地:群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉
  2. 源泉名:町有1号泉
  3. 入浴 :2018年1月
  4. 泉質 :カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
  5. 泉温 :源泉61.0度
  6. PH :7.21
  7. 蒸発残留物:1.56g/kg
  8. 成分総計:1.54g/kg
  9. 形態 :温泉旅館 男女別
  10. 効能 :動脈硬化症、きりきず、やけど、虚弱児童、慢性婦人病など
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆