新潟県
あぜちおんせん・こいし
畔地温泉・こいし
三国川のほとり、田舎風景の一軒宿
上越線六日町駅からクルマで20分ほど、魚野川の支流、三国川 のほとりにポツンと畔地温泉があります。周囲は田畑に囲まれた一軒宿で、とても長閑な場所に建つ小さな旅館です。今回は真冬の寒い時季、ウインタースポーツを楽しみに宿泊で訪れました。ところが、この週末になると天気が激変。ほぽ吹雪の状態で視界も悪く、ここまで辿り着くだけでも難儀しました。当然、スキーどころではなく、とりあえず宿に直行して温泉を楽しもうってことになりました。天候にはいつも恵まれることが多かったので、これほどの猛吹雪は経験したことがなく、高速道路は除雪もできていなく、一台前のテールランプさえも見えづらく、ほぼホワイトアウト状態で怖かったです。また、深い雪に覆われ、ナビで案内される道も塞がっていたりと、ようやく辿り着いたときにはホッとため息がでました。宿は想像していたよりもずっと大きく、駐車場は水が撒かれてそれなりに除雪はされていましたが、雪に埋もれるのも時間の問題のようです。とりあえずチェックインを済ませ、浴場に直行です。浴場は玄関近くにひとつ、そして廊下の奥にふたつありました。玄関に近い方は男湯、奥のふたつは女湯でしたが、夜の9時で男女が入れ替わるシステムとなっていました。まずは玄関近くの方ですが、こちらはけっこう大きい浴室です。脱衣場はガランと広く、何故か片隅にはエアロバイクがありました。少しは運動不足解消に役立ちますかね。浴室は長方形の大きな湯舟がひとつ。真冬の寒い時季ということもあり、浴室内は湯けむりで濃霧状態です。よく見ると、隅に正方形の湯舟がありますが、こちらは空っぽでした。さっそく体を流して湯舟に浸かります。無色透明のきれいな湯で、熱すぎずぬるすぎず、ちょうどいい温度です。特に気になるような浴感はないものの、軽い感じの滑らかな湯でした。外側には露天風呂らしき岩風呂の跡があったのですが、こちらは冬季閉鎖なのか、廃止されたのかは不明ですが、湯が張られていません。巨石の配された岩風呂で、雪見風呂も良さそうですが、さすがに寒くて入っていられないかもしれません。夜になって夕飯を食べ、男女が入れ替わったところで廊下奥の浴場に向かいます。こちらはふたつあるのですが、脱衣所も浴室もそれぞれあります。元々は男女別に用意されたものなのでしょうか。どちらも同じ雰囲気のものでした。でも、こちらの雰囲気はなかなかのものです。脱衣所は木目の鮮やかな木造山小屋風の洒落た感じがあります。また、浴室は石畳に大きな石の柱が並んだ、古代遺跡のようなロマンを感じる佇まいです。先ほどの浴室に比べて広くはありませんが、決して狭くもありません。ほんと、ちょうどいいサイズの浴室です。石柱はよくみると、ふたつの湯舟の相互に並んでいて、スリッド状というか湯舟はつながっているようです。とてもセンスの良さを感じるつくりでした。基本的に夜中も利用でき、寒い真冬ながらもじっくりと温まり、ぬくぬくと過ごすことができました。翌朝は駐車場から雪に埋もれたクルマを掘り出すため、まずは朝風呂で体をあたためてからいざ出陣。おかけで凍えることなくクルマを無事掘りおこせました。
掲載: 2018/12/10
Data
- 所在地:新潟県南魚沼市畔地
- 入浴 :2018年2月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉26.7度
- 湧出量:毎分67リットル
- PH :9.1
- 蒸発残留物:109mg/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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