長野県
ぬのひきおんせん・こもろ
布引温泉・こもろ
牛に引かれて善光寺、布引観音の近くの温泉
上信越自動車道の小諸インターから数分、千曲川を越えて少し坂道を登った先に宿泊施設の「こもろ」があります。この周辺にはいくつかの温泉施設が点在していて、のんびりとした場所ながらも気軽に立ち寄れる温泉スポットです。中でもここは比較的穴場的な雰囲気があり、ゆっくりと過ごせそうな感じがありました。今回もゴールデンウイークの真っ最中に訪れましたが、そこそこの集客はあるもの、それほど混雑した印象はありませんでした。駐車場にたどり着くと、森の静けさの中から小鳥の囀りが聞こえ、庭のテニスコートからはポン、ポンと心地いい音が響いています。もうすでにこの時点で、のんびりとした空気に包まれていて、癒されます。とても静かな場所ですが、建物はとても大きくレストランや売店、大広間から会議室まで、ゆったりとした印象がある近代的なホテルです。宿泊施設ですが、日帰り入浴も積極的に受け付けているようで、玄関を入るとフロントとは別に入浴券の自動券売機が設置されていました。その脇には入浴を受け付けてくれている専用のスタッフが立っていて、その需要の高さがうかがえます。そのまま奥へと進むとシューズロッカー。そこからさらに廊下を進むと浴場がありました。浴場を通り過ぎると広間の休憩所があるようです。脱衣所はなかなか広めで、とてもゆったりとしています。棚にかごが並んだ、とてもシンプルな脱衣場で、ロッカーではないので貴重品は持ち込めません。浴室はこれまた広めです。洗い場壁側に14基ほど。また５メートル四方くらいの大きな湯舟が２つ並んでいます。すごく広いのでそれなりに混んでいてもゆったり感が味わえます。湯舟は「あつい」「ふつう」の２つの温度体系がありました。見た目にはほとんど透明だけれども、うっすらと白く濁っている感じがしました。実際に浸かってみても、わりとさっぱりとしていいて、滑らかというか柔らかな印象の湯です。また外側は大きなガラス窓になっていて採光豊かで明るいです。外の景色がしっかりと見えるので、ゆったりとした開放感もありました。窓からは外側に湯舟のようなものは見えないので露天はないのかと思ったのですが、1.2メートルほど下がったところに湯舟があるようです。外に出てみると階段で７段ほどおりたところに岩風呂があります。内湯からの眺めを邪魔しないつくりが、とても気配りを感じます。そしてこの露天もとても開放的です。荒々しい巨石を組んだ庭石の前にゆったりと大きな岩風呂が構えています。そして目の前に広がる景色はパノラマのように開放的で、階段状に崖になった谷間を見下ろし、とても優雅な気分になれます。露天は内湯よりも透明感を感じます。ご一緒した常連さんの話によると、清掃直後なので湯がきれいだとのことでした。ちなみに内湯には、今は使われていない打たせ湯らしき跡がありました。その形というかデザインがSFコミックに出てきそうな宇宙船のような形をしていて、モダンな造形美を感じました。
掲載: 2019/01/06
Data
- 所在地:長野県小諸市大久保
- 源泉名:布引温泉２号泉
- 入浴 :２０１８年５月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物温泉
- 泉温 :源泉38.1度
- ＰＨ :８．３３
- 蒸発残留物:1328mg/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・冷え性・疲労回復など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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