長野県
たけのゆおんせん・うんけいそう
岳の湯温泉・雲渓荘
標高1000メートル、静かな山の中のいで湯
上信越道の小諸と、長野道の岡谷との中間ぐらい、上田市の山の中に岳の湯温泉雲渓荘があります。深い山の中って感じの静かな場所にポツンとあり、自然を満喫しながらのんびりと過ごせそうな旅館です。宿泊も魅力的なのですが、今回は時間の都合上、立ち寄りでの入浴となりました。小諸市街地から向かったのですが、だいたい1時間ぐらい。木々のざわめきと小鳥の囀りぐらいしか聞こえてこない、本当に静かなところです。道路もこの先は別荘地があるくらいでどこにもつながっていないようなので、車通りも少なく、まさに都会の喧騒を忘れに来るにはもってこいの場所という印象を受けました。そんな辺鄙な場所のわりにはけっこう立派な建物の旅館で、庭木も綺麗に手入れがされていて、雰囲気も上々です。さっそく館内に入って入浴の受付をします。日帰り入浴も積極的に受け付けてくれているようで、気軽に立ち寄り入浴ができます。浴場はロビー脇の売店の先にありました。入口はわりと小ぢんまりとした印象がありますが、脱衣所に入るとそこそこの規模の浴室だということがわかります。脱衣場には棚とカゴ、鍵はかからないので貴重品は持ち込まないようにしましょう。いたってシンプルな脱衣場で、可もなく不可もなくって感じです。浴室に入ると、こちらはタイル張りのオーソドックスながらも明るく清潔的な印象がありました。洗い場は手前側に7基ほど、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーが備え付けられています。湯舟は大きめのものがひとつ、窓側に押しつぶしたような五角形のものがありました。縁の部分が黒い御影石で、すっきりとしたデザインです。湯舟の湯はすごく綺麗に透き通った湯で、さっぱりツルン系の柔らかい湯です。角の湯口からトロトロと注がれていますが、ほぼ掛け流されているのでしょうか、かなりの量の湯が溢れ出て床に広がっています。見ていてけっこう豪快な気分です。窓が大きく外光が射し込むので、浴室内は小ぢんまりとはしながらも明るくて開放的です。窓の外には景色が広がっているのかと思いきや、道路側に面していることもあって目隠し用の壁がすぐ目の前にあって景色は何も見えません。その代わり、その壁には花や景色などの写真がパネルになって飾られていて、その写真を愛でながら温泉を楽しむことができました。写真は桜や新緑がメインだったので、春の仕様だったのでしょうか。夏や秋など季節によって飾られる写真は変わるのかもしれません。浴室は内湯だけということもあり、かなり蒸した感じです。湯舟の湯も少し熱いかなぐらいの温度だったので、けっこう汗だくになりました。逆にシャワーがぬるめの湯しかでなかったので、火照った体を洗うにはちょうどよかったです。山の中の何もないような場所ですが、雰囲気はとても良かったので、のんびりと静養するにはちょうどいい場所かもしれません。地元の郷土料理を楽しみながら宿泊もしてみたいなと思いました。
掲載: 2019/01/06
Data
- 所在地:長野県上田市武石小沢根
- 入浴 :2018年5月
- 泉質 :アルカリ性単純泉
- 泉温 :源泉32.7度
- 湧出量:毎分130リットル
- PH :8.66
- 蒸発残留物:217mg/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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