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岐阜県

ひだたかやまおんせん・がりゅうのさと がりゅうのゆ

飛騨高山温泉・臥龍の郷 臥龍の湯

臥龍桜の地でこんこんと湧き出る鉱泉
岐阜県高山市の郊外、国道41号線を高山市から下呂方面へと進むと一ノ宮の手前に臥龍桜という歴史ある桜の名所があります。そのさらに手前ぐらいの国道沿いに臥龍の郷という大きな温泉施設があります。カラオケや宴会場も備えた大型の宿泊施設ですが、日帰り温泉の要素も持つ複合的な施設のようです。今回は高山観光のついでに立ち寄ってみました。ここは早朝から営業しているので、ぶらり旅の観光客やドライバーにも便利なところのようです。さっそく訪れると、周囲は静かな山に囲まれているものの、大きな看板と建物がとても目立ちます。館内に入るとまずは大きな獅子の面が出迎えてくれて、広いロビーとなります。フロントでチェックインをしますが、なかなか優雅な雰囲気で、それでいて料金が安いので思わず恐縮してしまいます。浴場は館内の奥、1階下がったところにありました。脱衣所はフロントで預かったロッカーキーを利用します。ゆったりとしていて、さすがは大きな温泉施設です。浴室はそれぞれに間仕切りのついた洗い場、掛かり湯、サウナ、垢すりコーナー、そして大きな主浴槽に寝湯と、十分な設備と広さです。湯舟はゆったりと大きなもので、壁に大きなタイル画がスポットライトを浴びていて、とても厳かな雰囲気がありました。この絵は日本画家の山腰曠氏の臥龍桜の絵をタイル画で再現させたものだそうです。湯は無色透明のあっさりと吸い付くような癖のない湯です。内湯は地下水だそうですが、悪くない浴感です。大きなガラス窓越しには露天風呂が見えます。脇の通路から出ると、まずは正面に岩風呂、そして2つの陶器風呂、そして桧の樽風呂がありました。露天中央部にはテーブルとイスも並んでいて、ゆったりと寛げそうな雰囲気です。まずは屋根付きの樽風呂に入りますが、こちらはけっこうぬる目の湯です。うっすらと濁りがあるようなないような無色透明の湯ですが、非常に軽い感触としっとりとした感触が混ざったような質感です。アルカリ性単純硫黄泉ということですが、そんなに硫黄臭がプンプンと匂う感じではありません。わりと癖のない大人しい印象の湯でした。陶器風呂は最近追加されたばかりのようで、とても綺麗で新しさがありました。一人用なのでどっぷりと温泉を楽しむことができました。岩風呂は少し温度が高めで、こちらでじっくりと温まります。それから陶器風呂に入っているときにふと奥の方に立て札があることに気が付きました。山の崖の方なので人が入っていくような場所ではないのに何が書いてあるのかと見てみると、そこにある岩を傷つけたり触らないでというようなことが書かれています。その石は文化財であるとも書かれていました。苔むしているような石が見えましたが、ここからだとよく見えません。帰り際に階段のところに説明がありました。この石には彫刻があり、それは紀元前二千年頃の古代人が掘った太陽神であるとのこと。なんだか太古のロマンをかき立てる魅力的なものなのですね。それから最後にラウンジでモーニングをいただきました。なんとこれは早朝の入浴者にはサービスでついてくるのだそうです。すごくシンプルなものですが、これはまた驚くサービスです。あまりのサービス精神に感服しました。おんなお得なサービスは見逃せないので、また機会があれば利用したいと思いました。
掲載: 2019/01/16
Data
  1. 所在地:岐阜県高山市一之宮町
  2. 源泉名:臥龍温泉
  3. 入浴 :2018年5月
  4. 泉質 :アルカリ性単純硫黄温泉
  5. 泉温 :源泉34.2度
  6. 湧出量:毎分200リットル
  7. PH :8.7
  8. 蒸発残留物:480mg/kg
  9. 形態 :スパホテル 男女別
  10. 効能 :神経痛・筋肉痛・冷え性・疲労回復・健康増進・関節痛・五十肩など
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆☆
  15. 優雅度:☆☆☆
  16. 人気度:☆☆☆☆☆
  17. 景色 :☆☆☆
  18. 総合評価:☆☆☆