新潟県
えちごゆざわおんせん・てんねんおんせんこまくさのゆ
越後湯沢温泉・天然温泉コマクサの湯
ロープウェイが目の前を通過するおおらかな共同湯
冬はスノーパラダイスとして有名な越後湯沢は、ウインタースポーツだけでなく、美味しい食事や情緒豊かな温泉地としても人気があります。温泉街には大型のホテルから旅館まで、たくさんの宿泊施設があり、そして共同浴場も点在します。いくつかある共同浴場のひとつ「コマクサの湯」に行ってきました。まずは越後湯沢駅の北西にある湯沢高原ロープウェイに向かいます。ここは浴場が単体であるのではなく、ロープウェイ乗り場と同じ建物にあるのです。さて、到着しますが、ロープウェイ乗り場というのはわかりますが、概観からはとても温泉施設があるようには見えません。さっそく中に入ると、案内表示はロープウェイ乗り場と同じ2階をさしています。階段を上っていくと、右側がロープウェイ乗り場、左側が温泉浴場の入口となっているのでした。何だかとても不思議な感覚です。浴場に向かう通路はやや狭く、その奥に入浴券の自動券売機と受付がありました。脇には休憩室もあるようです。正面の脱衣場に入ると、意外と小ぢんまりとした雰囲気です。大きな脱衣棚があり、ゆったりとした洗面台もあります。また、有料のコインロッカーもありました。建物がとてもきれいなので、入浴施設の方もとてもきれいで清潔的な印象を受けました。浴場に入ると、内湯ながらもけっこう明るくて広々としています。広々といっても規模的には小さめです。内壁側にボディソープ、リンスインシャンプーの用意された洗い場が並び、そして外側はゆったりとした大きな湯舟に、そして大きなガラス窓となっています。ガラス窓は壁全体が窓になっているので、とにかく開放的です。そこから見える景色は、ロープウェイのケーブルと、その山々、また周囲の建物なども見えます。あまりにも開放的過ぎて「あらら、丸見えじゃないか」と思ってしまうくらいです。しかも、目の前をロープウェイが通っていきます。本当に目の前をロープウェイが通り過ぎていくのです。これはさすがに距離もすぐ目の前だし丸見えだろうと思うのですが、ガラスに特殊なフィルムが貼ってあるので、外からは見えませんとのこと。確かにフィルムが貼ってあって、マジックミラーのようになっているので見えにくいかもしれません。思わず外に向かって仁王立ちしてみたりもしちゃいます。それくらい開放的なのです。湯舟の湯は薄く黄色いような気もしますが、ほとんど無色透明のきれいな湯です。中央付近にジェットバスも付いていて、シンプルながらもゆったり感があっていいです。スキーシーズンなどは混雑するのかもしれませんが、春先のシーズンオフだったこともあり、ほとんど貸しきり状態で利用できました。何だかもったいないくらい、とてものびのびと過ごすことができました。帰り際、本当に外から何も見えないのだろうかと見てみると。なるほど真っ暗でほとんど何も見えないようです。が、角度によっては見える気もしないわけではないのですが、どうなんでしょう。でもまぁ、なんとも気持ちのいい施設には変わりないのでした。
掲載: 2019/02/24
Data
- 所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢
- 源泉名:第1配湯所(東映源泉、滝の湯2号源泉、熊野3号源泉)
- 入浴 :2018年5月
- 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉57.9度
- 湧出量:毎分890リットル
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆
- 異色度:☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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