新潟県
えちごゆざわおんせん・あしやすめかんなっくり
越後湯沢温泉・足休めかんなっくり
温泉街散策の足休めに
越後湯沢と言えば川端康成の小説「雪国」の舞台になったことで有名。また、スキーやスノーボードといったウインタースポーツで有名なところです。それに、スポーツの後には天然温泉でゆったり体を癒すことができるなど、温泉地としても人気があります。温泉街には大小いくつもの温泉旅館があり、そして共同浴場もあるなど、とても活気付いた印象のある温泉地です。温泉めぐりをする傍ら、食事や土産物などを見てまわることもできて、散策するのも飽きません。そして散策中に楽しめるポイントとしては、やっぱり足湯ですね。駅のローターリーを出て、北に500メートルほど進むと、滝沢公園に向かう交差点の角に足湯施設があります。こちらは少し広くなったスペースの奥に足湯があり、「かんなっくり」という名前が付いていました。「かんなっくり」とは、こちらの方言で「つらら」を意味するのだそうです。敷地内にはトイレがあったり、ベンチが並んでいたりと、散歩の途中で一息つくのにちょうどいい広場となっていました。足湯は屋根のついたわりと大きなもので、コの字型に木製のベンチが用意してありました。湯舟の底は砂利をコンクリートで固めた感じになっていて、無色透明のきれいな湯が張られていました。湯は角に黒い石の湯口があり、そこから熱めの湯が注がれています。ネットの書き込みなんか見ていると、熱すぎて子供には無理みたいなことが書いてあるのも見かけましたが、このときはなかなかの適温でした。湯舟には中央に手すりもついているので、立ったまま入ることもできそうです。ここでちょっと気になったのは、柱のひとつについているボタンです。上下ふたつのボタンが意味ありげに設けられています。何だろうと辺りを見渡すと、真後ろに説明のボードがありました。何とこれはベンチの昇降機の操作ボタンだったのです。ボタンのすぐ脇のベンチは、一部に小さな手すりが付いています。なんとこの部分が上にあがり、車椅子の方がそのままベンチに腰掛けて、ベンチを下ろすと、そのまま足湯に浸かれるというものでした。こんな便利な施設がある足湯というのも非常に珍しいですね。これなら高齢の方や足の不自由な人でも、気軽に足湯を楽しめますね。とてもいい取り組みだと思いました。
掲載: 2019/03/31
Data
- 所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢
- 源泉名:第1配湯所(東映源泉、滝の湯2号源泉、熊野3号源泉)
- 入浴 :2018年5月
- 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉57.9度
- 湧出量:毎分890リットル
- PH :8.1
- 蒸発残留物:1068mg/kg
- 形態 :足湯 男女混浴
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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