新潟県
えちごゆざわおんせん・はたごいせん
越後湯沢温泉・HATAGO井仙足湯
駅前のホッとする和みオアシス
スキーのメッカで知られる越後湯沢は、冬のシーズンは大変混雑する印象のあるところですが、四季を通じて過ごしやすく温泉施設もたくさんある人気の観光地です。温泉としての歴史も古く、平安末期には温泉が発見されていたとのこと。また江戸時代になると街道の宿場町として栄えたそうです。また川端康成の小説「雪国」の舞台としても有名です。街も大きく活気ある印象で、温泉街には温泉旅館をはじめ、いくつかの共同浴場や足湯などもあり、観光客を楽しませてくれています。温泉街を散歩するのも楽しみのひとつで、ぷらぷらと歩いていると、ふと足湯が目にとまりました。それも越後湯沢駅のすぐ目の前、山側のロータリーの正面に足湯があるのです。「んまや」という和風モダンなレストランを併設する「HATAGO井仙」という宿の入口前です。宿もレストランのどちらも洒落た雰囲気があり、なかなか高級そうな佇まいです。この足湯は宿泊者だけでなく、一般の方も利用できるそうなので、さっそくお邪魔してみることにしました。道路に面したところにありますが、そんなに交通量が激しいわけでもないので、わりと落ち着いて入れそうです。設備は小ぢんまりとしていて、大人が3〜4人も利用すればいっぱいぐらいです。細長い湯舟の奥側に木製のベンチがあり、道路よりも少し高い位置に足湯がありました。ベンチがあって、足湯があって、その下に道路があるので、階段状に見えます。また、足湯の湯舟から湯が溢れだして、それが道路側に広がっているのも、何だか普通の足湯と違っていて、雰囲気があります。トロトロと熱めの湯が注がれていて、なかなか気持ちのいいものです。軽くつるっと滑らかで軽い感触の湯です。お店の雰囲気とマッチしていて、何とも優雅な雰囲気です。ちょうど夕暮れ間近だったこともあり、照らされている照明が、またいいムードを演出していました。足湯に浸かりながら駅のロータリーを眺めるという、何だか不思議な雰囲気はありますが、ほっこりと和みのある演出がうまいですよね。こういうセンスのいい足湯が作れるのなら、きっと宿の雰囲気もいいことでしょう。機会があれば是非泊まってみたいと思わせてしまうなんて、この足湯の存在は大成功ですね。
掲載: 2019/03/31
Data
- 所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢
- 源泉名:第2配湯所(江神2号源泉、熊野3号源泉、西山源泉)
- 入浴 :2018年5月
- 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉56.2度
- 湧出量:毎分541リットル
- 形態 :足湯 男女混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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