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宮城県

しろいしおんせん・やくしのゆ

白石温泉・薬師の湯

歴史散策の拠点に、落ち着いた佇まいで寛ぎを
宮城県の南部にある白石市は、仙台藩伊達氏の支城として知られる白石城(益岡城)の城下町として栄えてきた歴史ある都市です。白石市の駅からクルマで10分もかからないくらい、白石川の近くにある白石温泉薬師の湯にやってきました。住宅地の中の細い道を行くので、道を間違えたのかと道中はちょっと不安になりつつも、辿り着いてみるととても大きな建物で驚きます。というのも、ここは元々はかんぽの宿で、平成19年(2007)にリニューアルしたものだとのこと。宿泊だけでなく日帰り入浴も積極的に受け入れてくれているので、とても気軽に利用できます。館内に入りフロントで受付をすると、大浴場は2階にありますと案内されました。ロビー脇に階段かエレベータで上がると、その廊下の先に浴場入口がありました。脱衣所は広くてゆったりとしています。そんなに規模は大きくないように感じますが、ゆったりとしているのはいいことです。コイン返却式のロッカーもありました。浴場に入ると、こちらも明るい雰囲気の内湯です。ゆったりと大きな大浴槽と、ジャグジーがありました。大浴槽はわずかに黄色っぽくも見えるのですが、ジャグジーは完全な無色透明なので、こちらは天然温泉ではないようです。内壁側に洗い場がならび、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーが用意されていました。さっそく大浴槽に向かいますが、湯の注ぎ口のところに信楽焼きのタヌキさんがいました。このタヌキが浴室のアクセントになっていて、とても和ませてくれます。湯は熱すぎない程度で、ちょうどいい温度です。わりとさっぱりというか、あまり癖がなく、特徴が薄いというかとても大人しい印象の湯です。女湯はジャグジーがハーブ風呂になっているそうですが、男湯はただ泡が出ているだけでした。外には露天風呂があるとのことで外に出ますが、出たとたんに柵があり、その先は1階部分の屋根になっているので、「露天風呂はどこ?」って、焦ってしまいます。浴室側に添うようにベランダ状の通路があり、その先に小さな湯舟がありました。小さいといっても、大人が2〜3名は入れるでしょうか。こちらも内湯と同じように、ごく微妙に黄色っぽい湯でした。目の前は屋根部分ですが、屋上緑化というほどではありませんが、草も生えていて、ちょこちょことダクトのようなものも突き出ていて、良く言えば風変わりな庭園風です。そして山々などの田舎景色が広がっていて、けっこうそれなりに開放感のある露天でした。真夏の陽射しの元、風が気持ちよかったのでとてもまったりと過ごすことができました。帰り際、玄関前のロータリーに足湯らしきものを発見しましたが、湯は入っていませんでした。暑い時季は休止しているのか、それともずっと利用されていないのかはわかりません。すこし、もったいないなぁという感じでした。
掲載: 2019/06/23
Data
  1. 所在地:宮城県白石市福岡蔵本
  2. 源泉名:白石温泉薬師の湯
  3. 入浴 :2018年7月
  4. 泉質 :ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
  5. 泉温 :源泉49.5度
  6. PH :7.6
  7. 蒸発残留物:2425mg/kg
  8. 形態 :温泉旅館 男女別
  9. 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆
  14. 景色 :☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆