高知県
やまざとおんせん・やまざとおんせんりょかん
山里温泉・山里温泉旅館
ワイルドさが楽しい、手作りの素朴な露天風呂
須崎市の山の中、国道197号線から脇道に入り、クネクネと細い山道を登っていくと見えてくるのが「山里温泉旅館」です。周囲は静かな山だけ、本当に山里って感じの長閑なところです。最初は立ち寄りで入浴しようと思ったのですが、雰囲気も良さそうですしのんびりとしたかったので宿泊で利用することにしました。細い山道の途中には何度も山里温泉の看板が出てきます。辿り着いてみると、ものすごく静かです。駐車場には一台だけクルマが停まっていましたが、近づいてみるとパンクしていて古くから停められているようです。ということは先客がいません。あれ?宿泊予約しているハズなのに閉まってる?と不安になるぐらい静かです。扉が開いて館内は照明もついていたので営業はしているようです。すると館内から人が出てきて対応してくれました。まずはチェックインして部屋に入ったところでさっそく浴場に向かいます。浴場はどこにあるのかと館内を探しますが見つかりません。すると宿の人が出てきて、案内してくれるようです。まずはサンダルに履き替えて館外に出るようです。すると駐車場の奥から下の広場を抜け、さらに川に下りるように階段を下りて行くと浴舎が見えてきました。まさか館外の離れたところに浴舎があるとは思いませんでした。浴舎は左側が女湯、右側が男湯と書かれています。とても簡素な雰囲気の掘立小屋のような建物で、中に入ると狭く簡易的な棚にカゴが並ぶ脱衣場。そして奥には素朴な岩風呂がひとつ。洗い場は手前に1ヵ所だけありました。石鹸やシャンプーなどは用意されていますが、女将さんの話によるとそんなものは使わなくても湯に浸かるだけで古い角質が落ちて綺麗になるとのこと。なので体を流してから湯舟に入ります。湯はほんの少し白濁しているようですが、ほとんど無色透明です。とてもさっぱりとした湯で、軽さを感じます。とてもキメの細かいような感じもします。けっこうぬる目の湯なのでついつい長湯になってしまいます。窓の外には目の前に清流が流れていて、目でも和ませてくれています。頭だけ流したかったのでシャワーを使うと、これがまたプーンと卵臭のようなにおいがありました。鉱泉と書かれていますが、かなり濃厚な成分のようです。けっこう驚きです。浴後、しばらくしても汗が止まりません。また、肌が妙にツルツルとします。なるほど評判どおりのいい湯のようです。のんびりと過ごしながらゆっくりと温泉を楽しめたので、宿泊にしてよかったと思いました。
掲載: 2019/07/27
Data
- 所在地:高知県須崎市上分乙
- 入浴 :2018年8月
- 泉質 :アルカリ性単純硫黄冷鉱泉
- 泉温 :源泉17.2度
- 湧出量:毎分7.8リットル
- PH :8.6
- 蒸発残留物:0.210g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病など
- 脱衣所:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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