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高知県

かみおんせん・おんせんかふぇ こはんゆう

香美温泉・温泉カフェ 湖畔遊

自然との調和を感じるナチュラルな温泉
高知県香美市、土佐中街道沿いにアンパンマンミュージアムがあります。作者のやなせたかしさんの出身地ということでゆかりのある土地なんですね。そのアンパンマンミュージアムとは物部川を挟んで反対側に湖畔遊という洒落たカフェレストランがあります。とっても辺鄙な場所にポツンとある、まさに隠れ家的な雰囲気のあるカフェです。ところがここのカフェは食事だけではありません。なんと看板には「温泉Cafe」と書いてあるではないですか。コーヒーを飲みながら入浴できるのかと思いきや、そうではなくて、温泉施設も併設しているということでした。今回は食事を済ませてしまった後だったので、入浴だけの利用にしました。駐車場はそれなりに広く、多くの客を想定しているようです。そこから河畔に向かって坂道を下りて行くと、林に囲まれたカフェが見えてきます。なんとも粋で洒落た雰囲気です。そのレジで入浴料を払うと脱衣所の鍵が渡されます。鍵は預かり金として別途100円がかかりましたが、返却時にその料金は返金されます。浴舎は隣の建物になっていました。こちらは大理石風呂と岩風呂があって、定期的に男女が入れ替わるシステムとなっているようです。今回は大理石風呂が男湯のようです。脱衣場は鍵付きの木造ロッカー。そして洗面台です。けっこう小ぢんまりとしていました。そして外へ出る扉と内湯の扉があります。内湯もまた小ぢんまりとしていますが、混雑しなければ十分ゆったりとした大きさです。洗い場は手前側に奥まったようにあり、ボディソープやシャンプー、コンディショナーが用意されています。湯舟は大きなガラス窓に面していて、そこから木々を挟んで川面が見えます。川面といっても、すぐ下で堰きとめられているのか、湖のようになだらかな流れです。まさに湖畔なのでしょう。すごく落ち着いた静かな雰囲気です。湯は源泉掛け流しで、循環はしていないそうです。太古の化石海水ということで、塩分たっぷりの濃厚なしょっぱい湯です。濁り湯と謳われていたのですが、透明度は100センチくらいはありそうです。赤茶色に濁りがあるといった程度でした。そんなに熱くない湯ですが、やはり「熱の湯」と言われているだけあって、ずっしりと重たくなってきて体がポカポカとしてきます。そのくせ、あっさりとした浴感でまったくベトつくような感覚はありません。そこが海水とは違うところでしょう。また、しょっぱさもわりとソフトな感じでした。熱くなったところで露天に出てみます。こちらは温泉の岩風呂かと思ったら、水風呂でした。飲用も可能という地下水だそうで、冷たすぎることもなく、とても入りやすい温度です。また飲んでみると、冷たくはないけどごくごく飲めてしまう美味しい水でした。露天で体を冷まして、また内湯でじっくりと熱くなる。こんな繰り返しでじっくりと過ごしてきました。それにしても本当に雰囲気がよく、夕方のトワイライトタイムでしたが、なんとも風情ある夏のひとときでした。次回来るときには是非とも食事も兼ねて訪れてみたいと思います。
掲載: 2019/07/28
Data
  1. 所在地:高知県香美市香北町有瀬
  2. 源泉名:湖畔遊
  3. 入浴 :2018年8月
  4. 泉質 :ナトリウム-塩化物冷鉱泉(弱アルカリ性・等張性・冷鉱泉)
  5. 泉温 :源泉24.5度
  6. 湧出量:毎分23リットル
  7. PH :7.9
  8. 蒸発残留物:8.347g/kg
  9. 形態 :温泉カフェ 男女別
  10. 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
  11. 露天風呂:あり(水風呂)
  12. 開放度:☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆
  15. 穴場度:☆☆☆
  16. 優雅度:☆☆☆☆
  17. 異色度:☆☆☆
  18. 景色 :☆☆☆☆
  19. 総合評価:☆☆☆☆