徳島県
けんみおんせん
賢見温泉
泉質日本一を謳う秘境の宿
徳島県三好市の山の中、国道319号線沿いにある賢見温泉に行ってきました。ここは「泉質日本一」という謳い文句の宿で、とても気になります。何をもって日本一なのかが気になるので訪れてみました。国道沿いとはいえ、なんだかとても静かな場所です。脇には深い谷になった銅山川の渓流が流れ、とてもワイルドな雰囲気があります。宿は小さいような大きいような微妙なサイズの印象です。というのも、崖沿いに宿が建つのですが、ガソリンスタンドのようなものがが併設されていて、どこからどこまでが宿の施設なのかがわかりづらく、施設の全体像が見渡せないのです。しかも二階建てぐらいにしか見えなかったのですが、下に何層かあるみたいです。また、旅館なのか民宿なのかよくわからない印象ですが、ホームページではビジネスホテルみたいなことが書かれていました。とてもつかみどころのない不思議な雰囲気です。とりあえずどこが入口かわからずキョロキョロしていると、「温泉受付」と書かれた矢印があり、ちょっと奥の方の食事処のようなところに受付がありました。中に入るとラフティングを楽しんだファミリーのようなお客さんが食事をしていました。レジで料金を払うと、また少し先、ラフティングのボートがいくつも並んだガレージのようなところの先から階段をずっと下まで降りていくように案内されました。道端のガードレールの切れ目、そこから急な崖にへばりつくように設けられた急な階段を下りていきます。すると地上から3階ぐらい下りたところに浴場の入り口があり、右奥が女湯、左側が男湯と書かれています。脱衣所はやや小ぢんまりとしていますが、清潔的で機能的にも遜色はありません。そして浴室に入ろうとするとそこは内湯ではなくいきなり露天風呂でした。手前側に洗い場が2つとシャワーがひとつ、とてもシンプルな設備です。湯舟はそれなりに大きくて2つに区切られています。左側が熱めで右側がとてもぬるかったです。その先は渓谷に面していて、見下ろすと荒々しい岩肌の見えている渓流です。大きく迫るように突き出た巨岩が立ち並び、とてもワイルド感があります。湯舟の湯は無色透明で、若干のツルツル感のある湯です。塩化物泉ということで、ぬるめの湯舟に浸かりながらも体が熱くなるのでとても温まりのいい湯のようです。それなりに魅力的で湯も悪くありませんが、結局のところ何が日本一かはよくわかりませんでした。何か成分的にいいところがあるのでしょう。不思議なロケーションですが、すごく魅力的な何かがある温泉だと感じました。ラフティングのポイントになっているようで、激流にもまれた後に温泉でまったりとくつろぐのがいいでしょう。
掲載: 2019/08/01
Data
- 所在地:徳島県三好市山城町黒川
- 入浴 :2018年8月
- 泉質 :ナトリウム・塩化物炭酸水素塩・鉱泉
- 泉温 :源泉16.3度
- 成分総計:1.415g/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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