和歌山県
かつらぎおんせん・はっぷうのゆ
かつらぎ温泉・八風の湯
個性ある複数の源泉を快適に楽しめる温泉宿
和歌山県の北部、かつらぎ町に八風の湯という温泉施設があります。いくつもの源泉を楽しめるという贅沢な温泉が自慢とのことで、気になっていました。基本的には宿泊施設のようですが、日帰り入浴もできるようなので訪れてみることにしました。夜間に訪れたのですが、日帰り客用の駐車場もいっぱいです。年末の休みに入りかけた時期だったこともあるのかもしれませんが、ずいぶんと家族連れなどが日帰りで訪れていたようです。駐車場にクルマを停めて玄関へと向かいますが、これがまた庭もイルミネーションで飾られていて、すごく雰囲気がいいです。この様子からすると内装の雰囲気も期待ができそうです。館内に入るとフロントがあり、そこで入浴の受付をします。宿泊施設がメインなのかと思っていたのですが、日帰り入浴の側面もけっこう強いようです。ロッカーキーを受け取って奥にある浴場に向かいます。脱衣場は大きめのロッカーが並んでいます。思っていたよりは規模は大きくはなかったですが、客の人数もそこそこなので適正な規模なのかもしれません。浴室に入ると、そこは内湯ながらもすごく開放的な雰囲気の場所でした。手前側にいくつかの洗い場があり、正面に大きな浴槽があります。さらに浴室はその左奥へも続いていて、そこにも洗い場。また、大きなサウナと壺型の水風呂、そして大きな露天風呂もありました。温泉は第二源泉、第三源泉、第四源泉、第五源泉と、その四つの源泉を湯舟によって使い分けているようです。それがまた、それぞれ個性があるので驚きです。まずは正面にある大きな湯舟ですが、こちらは茶褐色の濁った湯です。透明度は20センチほどでしょうか、かなり濃厚な印象です。湯舟の縁やその手前の床は鍾乳石の百枚皿のようになっていて、その濃さが視覚的に確認できます。また、ややガス臭い独特な臭いもありました。これは第四、第五の混合だそうです。ずいぶんと濃そうなのにあっさりとした湯で、ややぬるめなので長湯向きです。その手前には無色透明の熱めの湯があります。こちらは第三源泉だそうです。熱めとはいいながらもちょうどいい温度で、サラサラとした軽い感じの湯でした。サウナ手前の水風呂は第四源泉です。けっこう冷たいので、サウナの後にはとても気持ちいいです。こちらもかなりサッパリした感じなので水風呂にはぴったりです。露天風呂は岩風呂になっています。こちらも雰囲気がとてもよく、モダン民芸和風って感じです。ここは第二源泉だそうで、やや濁っているような印象です。露天の湯が一番ずっしりと感じる湯でしたが、そんなに強烈ではないので入りやすかったですし、気持ちよかったです。どの温泉も個性的で、ぐるぐると何度も繰り返し入り続けていたらけっこう疲れてしまいました。それぐら魅了される温泉です。人気があるのも納得の温泉でした。雰囲気がとてもいいので、宿泊してゆっくり過ごしたいなと思いました。
掲載: 2019/09/04
Data
- 所在地:和歌山県伊都郡かつらぎ町佐野
- 入浴 :2018年12月
- 泉質 :[第二源泉]ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
[第三源泉]温泉法第二条の規定により適合する温泉
[第四源泉]含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
[第五源泉]含鉄-ナトリウム-塩化物強塩低温泉 - 形態 :日帰り・宿泊温泉施設 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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