石川県
やましろおんせん・げんせんあしゆ
山代温泉・源泉足湯
浅くて軽くて気持ちいいお手軽足湯
山代温泉は北陸を代表する大きな温泉地のひとつで、古くから賑わう老舗の温泉地です。神亀2年(725)に行基により発見されたという開湯伝説があり、実に1300年ほどの長い歴史があります。戦国時代には明智光秀が湯治に訪れたなんて記録もあるそうです。現在も非常に大きな温泉地で、宿泊施設や土産物屋など温泉街が形成され、歓楽的要素もあって活気づいています。温泉街の中心地、共同浴場の総湯の隣、古総湯を目の前に見る角に源泉足湯があります。古総湯の休憩所から外を眺めていたら目に付いたので、その足で立ち寄ってみました。角のデッドスペースのようなところに足湯施設はあり、ゆったりとした湯舟の両脇にベンチがあります。湯舟の中央には通路があり、熱い湯がそのまま流れています。湯けむりが見えないと、まるで清水の湧き出る泉のように見えるのですが、実はそれなりに熱い湯の流れる足湯です。そこは飲泉もできるようで、柄杓も置かれています。さっそく飲んでみると、熱いながらもミネラルを感じる硬水系の湯です。とても硬い味ですが意外とマロヤカ、湯舟に足をつけるととても柔らかい感触の湯です。無色透明の湯ですが、とても面白い特徴の湯です。湯舟の方はわりと浅く、足首ぐらいまでしか深さがありません。湯舟の底は玉石をコンクリートで固めような感じで、素足での感触が気持ちいいです。先ほどの飲泉の熱湯がそのまま注がれているので、湯舟の湯も熱めですが、浅い分だけ温度も低めのようで、ちょうどいい温度でした。足先だけでもツルンとした軽い湯が楽しめ、すごく気持ちがいいです。飲泉口の岩の上には何やら鳥のオブジェがあります。神話に出てくる八咫烏 でしょうか? 温泉で傷を癒している八咫烏を行基が見つけたのが始まりだというので、そうなのでしょうね。なんだかとても神聖な場所に感じます。一見とても地味ですが、観光ついでに気軽に立ち寄れるので、散歩ルートに加えてくるといいでしょう。
掲載: 2019/10/02
Data
- 所在地:石川県加賀市山代温泉
- 源泉名:山代温泉(新1号源泉)
- 入浴 :2019年5月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
- 形態 :足湯 男女混浴
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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