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福島県

あずきおんせん・まどあけのゆ

小豆温泉・窓明の湯

ゆもみで温度を調節するこだわり
福島県側から尾瀬に向かう国道352号線沿い、会津高原高畑スキー場を過ぎてしばらく行くと小豆温泉窓明の湯という温泉施設が見えてきます。国道沿いにポツンと見えてくるので、とても目立つ存在です。この先には宿泊施設もあるのですが、今回は通過点だったので日帰り温泉施設に立ち寄ってみました。宿泊施設は前々からあって気になっていたのですが、いつの間にやら日帰り温泉施設ができていたのですね。今回久々に檜枝岐方面に来たので初めて知りました。辿り着いてみると、広い駐車場にポツンと施設があります。まだ初々しさを感じる新しい雰囲気です。今回は平日の夕方に訪れたのですが、駐車場はガラガラ。館内に入るとちょうど先客が出たところだったので、終始貸切状態で利用できました。館内に入るとまずは自動券売機と受付があります。愛想のいいおばちゃんが対応してくれました。受付を過ぎると畳敷きの休憩所があり、そしてその前に男女別の浴場入口がありました。規模としてはそんなに大きくはないですが、設備として充実した雰囲気がありました。脱衣所は棚にカゴ、そして一部にコインロッカーがあります。こちらも小ぢんまりとはしながらも清潔的で一般受けしそうな感じです。浴室は内壁側に洗い場が並び、窓側に大きな湯舟があります。洗い場にはボディソープ、シャンプー、コンディショナーが用意されているので、持込の必要はありません。湯舟はとてもゆったりとした大きなものですが、手前側と奥と2つに区切られています。奥側は小さく区切られていますが、蓋がしてあります。また、ここには入浴しないようにと書かれています。この小さく区切った湯舟は、熱い源泉を冷ますための「ゆもみ」のスペースとのことです。壁から樋を通じて熱い湯が注がれ、この湯舟で気泡でもまれながら温度を下げて、そして主浴槽へと流れ込む仕組みのようです。ちなみに温度を計ってみると、湯の出ている部分は55度、樋で54度、ゆもみの湯舟で49度、主浴槽で42度ほどでした。脱衣所の温泉分析表を見ると、源泉の温度は50.5度とあるのですが、それよりも遥かに高い温度のようです。源泉の温度が上がってしまったのですかね。それにしてもこのように「ゆもみ」で温度を調節しているところが、とても憎い演出ですね。「うちは本物の温泉ですよ」って自慢しているみたいです。湯は無色透明で、微妙にツルッとした浴感のある柔らかい感触の湯。ゆもみされているので、変な刺激もなく自然な柔らかさの温度になっている気がします。それから、浴室の外側は大きなガラス窓になっているのですが、一部に外に出る扉がありました。露天風呂でもあるのかと出てみると、内湯のガラス窓の部分しか出られません。露天風呂があるのではなく、また、外の空間に出るためのものでもなく、ただ単にメンテナンス用の扉のようでした。せっかくのロケーションなので、外の景色とか見えるといいのですが、とても残念です。冬場になると雪に埋もれてしまうので景色は見えないのかもしれませんが、夏場だけでも景色を楽しめるようにして欲しかったです。何だかんだとしばらく浸かっていましたが、客はまったく来ません。小1時間ほど経ち、そろそろ出ようかとした頃にようやく1人の客が来ました。まだ夏前の中途半端なシーズン。しかも平日だったこともあるでしょうが、とても穴場的な雰囲気を感じました。とてもいいロケーションなので、もしかしたらシーズン中は混みあうのかもしれませんが、シーズンをはずせばのんびりと過ごせる施設のようです。
掲載: 2019/10/10
Data
  1. 所在地:福島県南会津町大桃字駒ケ嶽山
  2. 源泉名:小豆温泉窓明の湯貯湯槽(2源泉混合)
  3. 入浴 :2019年6月
  4. 泉質 :単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
  5. 泉温 :源泉50.5度
  6. PH :8.3
  7. 蒸発残留物:377.2mg/kg
  8. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆☆
  14. 異色度:☆☆☆
  15. 景色 :☆
  16. 総合評価:☆☆☆