北海道
びほろおんせん・とうげのゆびほろ
美幌温泉・峠の湯びほろ
巨大なドーム型の屋根に圧倒される
美幌町の郊外、国道243号線沿いに「峠の湯びほろ」という日帰り温泉施設があります。長閑な田園風景が広がる開放的な雰囲気の中にポツンとある施設です。ポツンとあるとはいいながらも、とても大きな施設です。日曜日の昼間に訪れましたが、とにかく人が多く、とても人気があるように感じました。そのほとんどが地元のナンバーだったので、地元に愛される温泉というのはいい温泉が多いので期待が高まります。ちょっと洋風というか、牧場のサイロや牛舎のようなデザインの建物で、とても洒落た雰囲気を感じます。館内に入るとホテルのフロントのような受付があり、浴場は左手奥に向かったところにありました。脱衣所は縦に細長いタイプのスチールロッカーが並びます。それなりにキャパがありそうです。洗面台もそこそこゆったりとしています。浴室に入ると細い通路が延び、その先に広い空間の内湯があります。天井が高く、ドーム状になっているようです。丸太を幾重にも組んだドーム屋根がとても凄く、圧倒される雰囲気です。湯舟はとても大きなものが中央にあり、奥の外壁側にはバブルバスやジェットバス、薬草風呂がありました。手前側にはスチームサウナや高温サウナもあります。洗い場も数が多く、ボディソープやリンスインシャンプーも用意されています。ただ、ボディソープはとても薄くてちっとも泡立ちません。希釈を間違えたのかもしれません。あと、それぞれの場所にかかとを削るものが設置されています。ズラッと綺麗に並んでいるのが印象的でした。体を流して湯舟に向かいますが、このゆったりとした湯舟の色が素敵です。麦茶を薄くしたような焦げ茶色の湯で、濁りはなくとてもクリアな印象です。さっそく浸かってみると、ツルッとしていますが、意外とあっさりしています。ツルリとした滑らかさは肌全体を覆うのですが、しつこくなく刺激も少なくとてもサラッとしているのです。色からしてもっと主張してくるのかと思いきや、ちょうどいい適度な滑らかさです。一番奥にある薬草風呂は、生薬のも入った布袋が浮いています。けっこう強烈な漢方薬系の匂いがあります。こちらもそれほど刺激は強くなく、意外と普通に浸かることができました。外には露天風呂もあります。内湯がとても広いので露天もゆったりとしているのかと思いきや、わりと小ぢんまりとした湯舟がひとつあるだけです。目の前は小さな庭となっていました。浴後は広間の休憩室で休むこともできます。それなりに混雑していたので、平日ならゆっくりと休むこともできるでしょう。また、卓球の台が用意されていて、自由に利用していいとのこと。温泉と卓球はセットって考え方が楽しいですね。ここはレストランも併設していて、メニューも豊富なようです。ゆっくりと休んでおいしいものを食べる。なるほど、そこに人気があるのですね。
掲載: 2019/11/10
Data
- 所在地:北海道網走郡美幌町字都橋
- 源泉名:美幌町都橋1号井
- 入浴 :2019年6月
- 泉質 :ナトリウム塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉45.9度
- 湧出量:毎分84リットル
- PH :8.4
- 蒸発残留物:1.255g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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