北海道
おんねゆおんせん・びはくのゆやど おおえほんけ
温根湯温泉・美白の湯宿 大江本家
広くてゆったり、多彩な湯舟とツルツル温泉
温根湯温泉は北見市の国道39号線沿いにある老舗の温泉地です。古くからアイヌの方々にも知られた温泉とのことで、明治時代に開拓されて温泉保養地として栄えてきたとのことです。周辺地域の過疎化によって近年は少し寂しさも感じるようになった温泉地ですが、大型の旅館がいくつかあることにより、毎年多くの方に利用されているようです。大江本家は無加川を渡った先にある巨大な観光ホテルで、開拓当時から続く煌びやかな印象のあるホテルです。今回は宿泊ではなく立ち寄りでの入浴に訪れました。玄関を入ったところに入浴券の自動券売機があり、日帰り入浴も気軽に受け付けてくれています。フロントに入浴券を渡すと、浴場は廊下の突き当たりにあると案内されました。浴場は1階と2階とにわかれていて、1階が男湯となっていました。脱衣場に入ると、これがまたものすごく広いです。さすが大型の温泉旅館だけあります。棚にカゴがズラッと並び、洗面台も広くてゆったり。各種アメニティも豊富です。さっそく浴場に入ると、内湯ながらもこちらもゆったりとしていて、とても開放感があります。内湯でこれだけ広いと、多少混雑してもゆったりと過ごせるのではないでしょうか。このときはほとんど入浴客がいなかったので、ノビノビと過ごせました。浴室は壁側に洗い場が並び、中央から窓側にかけて湯舟が並びます。湯舟は小さいものから大きなものまで、いろいろとあり、どこから入ろうか迷ってしまうほどです。中央の大きな湯舟は楕円形をしていて、すごくゆったりとした雰囲気がありました。奥に行くと岩の崖が背後に迫る小さな湯舟がありました。こちらもなかなか雰囲気がいいです。さらに奥へと行くと円形の大きなジャグジー風呂もあります。とにかく湯舟は多彩で、どこに居場所を確保しようか悩むほどでした。ちなみに湯舟が多彩なだけが魅力ではありません。その温泉もまた凄いのです。これだけ大きなホテルだというのに、源泉掛け流しを宣言しているのです。3つある源泉を集中管理し、各湯舟へ注いで掛け流しているとのことでした。なので、どの湯舟も新鮮な温泉を楽しむことができるのです。また、その泉質も個性的です。ほとんど透明ながらも極々微妙に濁りがあるような湯で、うっすらと硫化水素系の匂いがあります。湯舟では香る程度に、源泉投入口ではしっかりとした温泉臭があるのです。とても軽やかな香りでとても心地いい匂いです。また、アルカリ性の湯ということで、すごくツルツルとした浴感もありました。肌への刺激は少ないのに、肌を撫でたくなるような、そんなスベスベ感です。これはいいですね。外には露天風呂もあるようです。露天はそんなに規模は大きくないものの、2つの湯舟が用意されていました。真っ昼間なので太陽の光をキラキラと反射させながら、とてもいい雰囲気を醸し出しています。また、とても開放的な雰囲気もあるのです。何でこんなに開放的なんだろうと視線を前に向けると、そこは川越しに対岸がよく見えます。ということは対岸からも丸見えってことですね。男湯なので問題はないでしょうが、なんとも大らかでワイルドな雰囲気が味わえました。けっこう温まりのいい湯のようで、とても体が熱いです。水風呂で冷まそうと浸かりますが、この水風呂もツルッとした感触があり、とても気持ちよかったです。それにしてもとても快適で居心地がいいです。今日はこのままここに宿泊したいと感じさせるほど、いい浴場でした。とても雰囲気のいい宿だったので、機会があれば是非宿泊で訪れたいと思います。
掲載: 2019/11/10
Data
- 所在地:北海道北見市留辺蘂町温根湯温泉
- 源泉名:温根湯温泉利用協同組合温泉(組合1号・2号・3号の混合)
- 入浴 :2019年6月
- 泉質 :アルカリ性単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉53.7度
- PH :8.8
- 蒸発残留物:0.303g/kg
- 形態 :観光ホテル 男女別
- 効能 :アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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