岡山県
ゆばらおんせん・りょかんかじかそう
湯原温泉・旅館かじか荘
地味すぎるけどお湯の新鮮さは本物
湯原温泉は西の横綱と呼ばれるほど古くから人気のある大きな温泉地です。何と言っても大きなダムを目の前に、開放的過ぎる混浴の大露天風呂「砂湯」が有名です。雰囲気もさることながらこの泉質がとても大好きです。不思議と即効性のある薬効があり、個人的にとても相性がいいようです。いつも湯原は立ち寄りになってしまうのですが、今回は宿泊で訪れてみることにしました。今回訪れたのは砂湯から一番近いところにある「かじか荘」です。割と直前に旅行の日程が決まったため、今からでも予約が取れる宿があるのかとても心配だったのですが、ネットの宿泊予約サイトではいくつか宿がヒットしました。残り物には福があるということで、その中で一番評価の高かったこの宿に決めたのでした。ただ、地図で示す場所に宿のようなものがあった記憶がありません。確か小さな食堂のようなものがあったような気がしますが、何年も前の話なので、記憶も曖昧です。そのくらい地味な宿のようです。辿り着くと、確かにこんな建物があったなぁと思い出したものの、とても小さな宿です。でも、確かに砂湯には一番近い宿です。それに目の前に大きな駐車場もあってとても便利。さっそくチェックインをして館内の案内を受けたところで、さっそく浴場に向かいます。浴場は2階にありますが、すごく小ぢんまりとしたものです。小さな浴場なので男女の区別はなく、貸切で利用できるようです。脱衣所にはカゴが3つ並んでいたので、3名くらいは利用できることを想定しているのかな。浴室はタイル張りの地味というか、昔ながらの懐かしい雰囲気の浴室です。湯舟は小さいけれども、家庭用に比べれば大きい感じですね。さっそく体を流して湯舟に浸かります。ドバーッと湯が溢れ出て排水されます。加水なしの源泉100パーセントの掛け流しだそうです。無色透明の綺麗な湯で、軽くてツルツルとした浴感があります。肌の表面に石鹸がついたかのような、滑らかな浴感です。そのツルツルとした浴感なのに、肌に染みていくような、それでいてサラッとさっぱりするような、なんとも惚れ惚れするような湯です。湯はその日によって温度も変わるそうで、今回はちょうどいい温度だったのですが、普段はもっと熱いとのこと。熱い場合は加水してくださいとのことでしたが、温度がちょうどよかったので源泉のまま入れてラッキーでした。風呂としては狭くて景色もなくとても地味な印象ですが、やはり名湯を気兼ねなく新鮮なまま味わえるのはなんとも贅沢です。とても満足な温泉でした。ちなみに24時間利用可能ということで、夜中も利用できます。それに宿の料理も美味しく、なるほど地味に感じる宿ですが、評価の高さは納得なのでした。また、機会があれば利用したいと感じる宿でした。
掲載: 2020/02/29
Data
- 所在地:岡山県真庭市湯原温泉
- 源泉名:湯原温泉館下泉源
- 入浴 :2019年8月
- 泉質 :低張性弱アルカリ性高温泉
- 泉温 :源泉50.1度
- 湧出量:毎分1728リットル
- PH :9.23
- 形態 :温泉旅館 家族風呂
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆
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