京都府
うかわおんせん・よしののさと
宇川温泉・よし野の里
暮れなずむ夕日と海、漁火を眺めるオーシャンビュー
京都府の北部、日本海に突き出た丹後半島の先端、経ヶ岬に行ってきました。ここは明治31年(1898)に建てられた経ヶ岬灯台があり、駐車場からちょっとした山道を登っていくと絶景の広がる灯台に辿り着きます。絶景を楽しんだ後は温泉を楽しみたいところ。そんなわけでその灯台からクルマで10分ほど、宇川地区にある宇川温泉「よし野の里」に行ってきました。自然豊かな静かな場所の丘の上に建つ日帰り温泉施設なのですが、併設して宿泊施設やキャンプ場などもあり、とても活気付いた施設となっていました。真夏のアウトドアシーズン真っ盛りだったので、キャンプを楽しんだ後に温泉を楽しむ人もいました。建物は木造の和モダンなスタイルで、とても洒落た雰囲気です。館内に入ると土産物なども売っていて、売店も充実、奥にはレストランもあります。受付をしてさっそく浴場に向かいます。浴場は「海の温泉」「山の温泉」とあって、定期的に男女が入れ替わるシステムのようです。今回は男性が海側となっていました。脱衣所は棚にカゴが並びます。貴重品は廊下にある貴重品ボックスを利用しましょう。脱衣スペースはけっこう広めで、それなりのキャパがありそうです。浴場に入るとこちらもかなり広めです。洗い場も多く、それなりに混雑していても、狭苦しさは感じないくらいゆったりとしています。湯舟はいくつかあり、中央には四角いタイル張りの湯舟がありました。こちらは熱めの湯とのことですが、そんなに熱いという感じはありませんでした。湯舟に浸かると天井が高いことに気が付きます。この湯舟の部分だけ天井が塔のようになっていて、湯舟に浸かるとその塔の部分がとても奥深く、不思議な気分になります。窓側にある湯舟は横に長い桧風呂です。これがとても大きくて開放的です。湯舟は半分が浅くなっていて半身浴や寝湯にちょうどいいです。また、何よりもここからの景色が最高です。ガラス窓はとても大きくて、その先には海が見えます。高台にあるので見下ろすように海や突き出た磯が見え、なんとも風情たっぷりです。夕方に訪れたのですが、暮れなずむ日本海がとても美しかったです。外には露天風呂も広がります。海側にはタイル張りの湯舟があり、2つに区切られています。わりとぬる目の湯になっていました。ここもとても開放的で、内湯からの景色と同じように海も見え、また天井がないので空も見え、最高のロケーションです。また、少し内側にも小さな湯舟がありました。こちらは水風呂になっていました。少しぬる目の水風呂なので、すごくさっぱりとしています。それにしても、どの湯舟も不思議なデザインです。それぞれ個性があるのですが、不思議と調和がとれています。また、何よりもお湯の質も抜群です。無色透明の綺麗な湯なのですが、肌の表面に膜が張っているかのようにツルツル、スベスベの湯なのです。本当に肌が溶けてしまっているみたいで、浴後は指紋がなくなるので要注意です。コップを持つときには気をつけましょう。それくらい肌の角質がとれてきれいさっぱり、すっきりとした気分になれます。とにかく居心地のいい浴場で、また施設の雰囲気もよく、ここはキャンプや宿泊でのんびりと滞在したくなる施設だと感じました。
掲載: 2020/04/21
Data
- 所在地:京都府京丹後市丹後町久僧
- 源泉名:丹後半島松島温泉
- 入浴 :2019年8月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉45.6度
- 掘削深度:1200メートル
- PH :8.69
- 成分総計:0.795g/kg
- ラドン含有量:20.2×10-10キュリーラドン/kg
- 形態 :キャンプ場併設の温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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