福井県
たかすおんせん・こくみんしゅくしゃ たかすそう
鷹巣温泉・国民宿舎 鷹巣荘
雄大な日本海を眺める源泉かけ流しの温泉宿
あわら市の市街地から車で30分ほど、鷹巣漁港のすぐ裏手、高台の上にある国民宿舎鷹巣荘に行ってきました。美味しい海の幸、天然温泉、そして絶景、三拍子そろった静かな宿です。国道からは少し離れ、細い路地を抜けたところにありました。今回は宿泊ではなく日帰りでの入浴に訪れました。わりと小ぢんまりとした中規模の宿のようです。館内に入るとスリッパに履き替えて入浴の受付をしました。浴場は階段を降りた階下にありました。脱衣所は棚にカゴが並んだシンプルなスタイルです。貴重品は廊下のロッカーを利用しましょう。浴室はタイル張りのこちらもいたってオーソドックスなスタイルです。しかし、なんか正面のガラス窓に違和感を覚えます。内湯は内壁側に洗い場が並び、正面は大きなガラス窓になっています。窓際に大きな湯舟があり、左右に区切られています。それだけならよくある普通の浴場なのですが、ガラス窓の一部が露天風呂の出入口になっているのです。なので、露天風呂へ出るには内湯の湯舟の中を通らないといけないルートになっていました。後から露天風呂を増設したのかもしれませんね。内湯の湯舟は区切られているものの、特に温度の違いなどは感じませんでした。それぞれ奥の角に湯の注ぎ口があるのですが、そこにはコップが用意されています。なんと飲泉もできるようです。よく見れば湯舟からは大量に湯が溢れ出し、床に流れていました。源泉掛け流しで利用されているのでしょうか、とても贅沢な雰囲気です。さっそく湯を飲んでみると、ほぼ無味ながらもうっすらと柔らかくて甘いような風味を感じました。とても飲みやすい温泉です。ついゴクゴクとたくさん飲んでしまいます。湯は無色透明、けっこう熱めの湯でした。夏場だったこともあり、長く浸かっていると汗が噴き出してしょうがないくらい熱かったです。そんなわけで露天風呂へと出てみます。扉を開けると木造の階段が設けられていて、その先に湯舟がありました。湯舟はわりと小さなものてず。露天は天井も壁もありますが、正面は開けていて、景色を眺めることができました。ほんの少し高台にあるので、目の前の小さな漁港や堤防、停泊中の漁船の先には、広大な日本海が広がっていました。なんとも優雅で開放的な景色です。打ち寄せる波がテトラポットに砕けて白く泡立ち、紺碧の海とのコントラストがとても綺麗です。波の音は浴場まで聞こえてきて、とても心地のいいBGMです。ふと見ると、目の前には大きな鳥が止まっていました。宿の名前にあるとおり、「鷹」なのかと思いましたが、鳶のようです。優雅に飛び回る鳶を眺めながら、気持ちよく入浴を楽しみました。こんなに海がとても綺麗に見えるので、夕暮れ時のサンセットも綺麗なことでしょう。新鮮な魚介類を味わいながら、のんびりと逗留したいものです。
掲載: 2020/04/23
Data
- 所在地:福井県福井市蓑町
- 入浴 :2019年8月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
- 泉温 :源泉49.4度
- 成分総計:0.3955g/kg
- 形態 :国民宿舎 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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